南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

大作の中の大作 デューン・シリーズ、最終編

お父さんの伝記も書いた、ブライアン・ハーバート。共同執筆ではありますが、堂々たる続編の誕生です。

デューンへの道 公家(ハウス)アトレイデ〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)デューンへの道 公家(ハウス)アトレイデ〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)デューンへの道 公家(ハウス)アトレイデ〈3〉 (ハヤカワ文庫SF)
デューンへの道 公家(ハウス)ハルコンネン〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)デューンへの道 公家(ハウス)ハルコンネン〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)デューンへの道 公家(ハウス)ハルコンネン〈3〉 (ハヤカワ文庫SF)
デューンへの道 公家コリノ1 (ハヤカワ文庫 SF)デューンへの道 公家コリノ2 (ハヤカワ文庫 SF)デューンへの道 公家コリノ3 (ハヤカワ文庫 SF)
しかし、誰の挿絵ですか、これは。

お父さんほどの荘重さはありませんが、軽い読み物としては最高。最初の「デューン 砂の惑星」の登場人物たちの若かりし頃の、これまた、波瀾万丈な様々な人生。レトのお父さんの闘牛士振りとか、レトとジェシカの出会い、ハルコンネン男爵が何故あんなに太っているのか、とか。唯一の、前シリーズ網羅登場人物、ダンカン・アイダホの生い立ちもしっかり、書き込まれています。延々と三巻に渡って綴られるハルコンネン男爵の残虐振りは、お父さんを凌いでいるかも。このシリーズから、読んでも面白そうですね。

各巻が各々の公家の歴史という訳ではないので、上記の順番で読まないと話がとんでしまいます。最後のコリノの巻で、ポールが誕生してこのシリーズは一応幕を閉じます。

でも、まだ、続きます。今度は、もっともっと昔の話。The Butlerian Jihad (Legends of Dune)Dune: The Battle of Corrin (Herbert, Brian)The Machine Crusade (Legends of Dune)が、上がっています。本屋で指をくわえて題名を見つめつつ、早く、図書館に来ないかな、と、心待ちにしています。きっと、買っちゃいますけどね。しかし、矢野徹先生亡き今(涙)、誰が訳すのでしょう?ブライアンの方は、次は、ポールの少年時代の話を執筆中とか。ますます、はまってしまいますね、デューン砂の惑星