南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 「エル・ドラド黄金の都」良

エル・ドラド 黄金の都 [DVD]

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我が家の大のお気に入りの一編。エル・ドラドですから、舞台は当然スペインから始まります。大航海時代、黄金郷を求めてお国をあげての艦隊派遣。それにうっかり乗り込む二人のペテン師が主人公。


一度でいいから腕一杯の黄金を稼ぎたい現実主義のトゥリオと冒険が大好きの夢見る青年ミゲール。偶然手に入れた本物かもわからぬ黄金郷への地図。で、偶然乗り上げた島が地図にぴったし。何故か、一行に加わった軍馬のアルディボとアルマジロ。台詞なしの鬱蒼とした森の道中をエルトン・ジョンの唄が軽快につなぎます。一見、袋小路の無駄骨に見えたかの地図の最終点に現れたるは、この映画のヒロイン、チャル。あの曲線と露出度は子供アニメには勿体ないとは、主人の言。実はかなりのしたたか者。かくして、三人ペテンの始まり。


黄金郷にのりこみ、お土産をいただいてさようならのはずが、いつの間にか村の勢力争いの板挟み。おどろおどろしい妖術を使う聖職者ゼケルカーンのやり方に反発し、いつの間にか村長と村人を助け、惚れ込まれ、惚れ込んでしまうのは、夢見る青年ミゲール。チャルの魅力に参ってしまうは現実主義のトゥリオ。ロマンスとドラマとアドベンチャーをユウモアたっぷりに山盛りの、快作アニメ。冒険物ですから、もちろん最後に、悪者に操られる巨大動物が村を脅かし、ヒロインの危機に我がヒーロー達が奮闘いたします。楽しいですよ。


いや、それにしても、あのチャルの色っぽさ。本当にいいのだろうか。