南の猫の里帰り雑記

29年ぶりに帰国して3年日本にいたけどNZに里帰り

 「トレジャー・プラネット」海賊映画 其の四 秀

トレジャー・プラネット [DVD]

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SF好きという贔屓眼を引いてもよかったと思います。古典「宝島」の舞台を宇宙に移して、しっかり素敵な世界を作り上げてくれました。

主人公はもちろんジム君。幼い頃夢中になって読む立体絵本(ページを開くと三次元ホログラムが飛び出します、いいなぁ)は宝惑星ことトレジャー・プラネット。お父さんに家出をされ、宇宙港近くの食堂を女手一つで営むお母さんに悪いと思いつつも、行き場のない思いを持て余し、ロボット警官に補導される事度々。

ある夜宇宙港に煙(ガス?)を噴きながら着陸した宇宙船。半死半生の船長を助け出して、食堂に連れて行くジム君。これが冒険の始まり。トレジャー・プラネットの地図を手に入れ、食堂常連のお客の一人と一緒に宝探しの旅へ。千差万別の異星人が行き交う港に駐留するは、昔ながらの帆船の形をした数々の宇宙船。推進力もあるけど、帆で太陽風なども受けられるらしいです。あわや、ブラックホールに飲み込まれかけた時、ジェット流(だと思うのですが)を利用して脱出などしましたから。

常連のお客さん、この旅のスポンサー、独り身の天文学の教授は、犬型エーリアン。船に乗り込んだ教授とジム君を出迎えるのは副船長の岩石星人(萩尾望都先生の「11人いる! (小学館文庫)」に出て来る石頭みたい、懐かしい)。マストから身軽に飛び降りて来る魅惑的な猫型エーリアンが船長。この船長の声が、ちゃきちゃきのブリティッシュ・イングリッシュでエマ・トンプソン。風格を保ちながらも、茶目っ気たっぷりの(猫ですから、当然私の第一のお気に入りのキャラ)船長役を楽しくこなしてます。シルバー役も名の知れた英役者だとか(主人経由)。やっぱり、海賊物って英国英語がしっくりきます。大航海時代はやっぱり、ブリティッシュエンパイアの時代だからでしょうか(スペイン語はわかりませんので、あしからず。)他にも興味深い異星人と異星物がもりだくさんです。異世界風景も、テレポートゲートだか、ワープ門だか、異次元ドアだかから、ちらちらと見えるシーンがあります。あ、もう少し見せてと言いたくなる、面白そうな世界が、加速されたスライドショーのように眼の前を通り過ぎていってしまいます。

と、言う事で、不朽の名作に素敵なSF小物をたくさんちりばめて、思わぬ収穫となった一作品でした。ディズニーのCGなしアニメでは、これが一番好きです(「ムーラン」も好きだけど、やっぱりこちらに軍配)。