南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 格闘映画 四本分まとめて

貸しビデオ屋さんで見つけた、何と、三本映画の入っているDVD、NZ$9.99也。最初に診たのが、

女必殺拳 [VHS]

女必殺拳 [VHS]

志保美悦子サン、若い。千葉真一サンも若い。映画は・・・。考えてみたら、アクション邦画なんて、初めて見ました。きっと、最後でしょう。何だか、子供の頃に見た「仮面ライダー」か「キカイダー」を彷彿とさせるような感じでした。いや、アクション自体は、志保美さんと千葉サンは何とか切れ味よしです。対戦役が、役不足。一番笑ったのが、アマゾン軍団。悪役親玉が、世界中から集めた暗殺名人を飼っていて、その中の一群。アニマルプリントのワンピースは(いうより、袋状に縫ってかぶっているのではないかと)裾がぎざぎざに切れ込みが入っているだけ。裾かがりくらいやっておいて下さい、衣装係さん。その下は網タイツ。古い映画ですから、、、紙で作ったのではないかと思われる、白い仮面をつけて殴り込むも、弱い〜〜〜。こちらのサイトに、詳細が載ってます。写真見て笑って下さい。そうか、志穂美悦子サン、映画初出演か。和製「燃えよドラゴン」は褒めすぎでしょう。

二番手が

ヤング・マスター ?師弟出馬? [DVD]

ヤング・マスター ?師弟出馬? [DVD]

これはジャッキー・チェン、初監督作品。監督、脚本、主演、武術指導の一人四役。おつかれさま。話はとんでもなく、最後の決戦もあらが目立ちますが、ジャッキーのエネルギー満タン演技はいつ見ても気持ちのいい物です。

三番手が
The Chinese Connection」(誰か邦題知っていたら、教えて下さい。)
さっすが、ブルース・リー。恐い、格好いい、切れがよい、の3Kです。日本人としては見ていて複雑(上海外国人居住区で傲慢日本人が幅を利かせている時代の話)ですが、アクション映画としては格別です。恋人役は可愛いし、悪役も手応え充分。面白かったです。

で、この三本組のDVD。お安いだけあって、メニューも何もなしにいきなり一本目から映画が始まります。日本映画の日本語を期待していました(中国語も)が、しっかり裏切られました。全三編、ダビングされた英語のみでの鑑賞です。入っている順番が見た順番と逆で、ブルース・リージャッキー・チェン、志保美悦子さん。つまり、段々と映画の質が下がっていきます。普通、こういうのって、一番見所を最後に載せるんじゃないでしょうか。どこから流れてきたんだろ、このDVD?

で、がらっと変わって最近の映画。

80デイズ [DVD]

80デイズ [DVD]

いい役者さんを使って、凝ったCG作っている割には、なんだか物足りないな、が、いの一番の印象。脇は、シュワちゃん(トルコの王様役)をはじめ、オーソン・ウェルソン(飛行機を発明したライト兄弟の一人の役)とかキャシー・ベイツ(英国女王様役)とか、知っている顔をたくさん出しているんです。と、考えていて、とらえどころがなかったのは、主人公がジャッキーだか、主人曰く実力派英国コメディー役者だか、あまりにも焦点が絞りきれていなかったからかな、と、思いました。コメディー役者は孤高の理想主義科学者、やむなく世界一周の旅に出る羽目になり、友情と恋に目覚めていきます。所々、いいシーンがあるのを、もう少し掘り下げてくれれば。ジャッキーは自分の村から盗まれた伝統ある仏像をはるばる英国まで取り返しに来て、今度は自分の村へのあしを確保するため、科学者に便乗します。所々、期待を煽るアクションシーンがあるのを、もう少し盛り上げてくれれば。どちらも、おっとっとと、大波にのりそこねた感じで二時間以上の映画が終わってしまいました。と言いながら、五十歳を迎えてますますアクションに身を投じるジャッキーを見ているだけで、私は結構満足。
偶然合わせたチャンネルのインタビューで彼が語った所では、
「ぼくだって、ロマンスとかやりたいよ。でも、誰もそういう仕事をくれないんだ。誰も、ジャッキーがこんなシーンをするのなんて、見てくれないと思ってるみたいだ。」
そして、一人で「んんん」とキスシーンを熱演。
どうせ、シリアスな役をもらってもおさまりきらずに、アクションをしてしまうでしょうね。

蛇足:
同じ番組だったか、違ったか、又、偶然のインタビュー番組で、今度のゲストはジェット・リー。あのアクションは早送りではないのか、という質問に、いや違いますよ、と、すっくと立ち上がり、実演してみせてくれました。すごかった!!!映画よりも動きが滑らかで、早く、あっと言う間に一連の動きをこなして、最後のポーズは寸分のブレもなく静止。人間業じゃありませえん。誰か、ジャッキーとジェット・リーを共演させて下さい、お願い。