南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 トリノフンダマシの仲間

トリノフンダマシの仲間


又又、なかを大帝の的確なヒントにより、昨日の派手な蜘蛛はTwo-spined spider(学名:Poecilopachys australasia)と判明しました。オーストラリアからの移民です。

I observed four different types of webs. These webs seemed to be dependent on the weather. On very windy nights the spider spun no web at all and went hungry. On very still nights the spider would spin an orb web ranging from 0.5 to 1.5 metres wide. On other nights the spider made a "ladder" web or a "line" web. Some of the webs had long lines dangling from them with sticky blobs at the end. Moths were caught in these blobs. A lot of the time no moths were found in the webs.

四種類の網を観察することができた。天候に左右されると思われる。風の強い夜は、蜘蛛は網を張らずにすきっぱらのままだった。静かな夜は、0.5mから1.5mほどの幅の円形の網を張った。それ以外の夜は、はしごのような網や、一本の網をたらした。はった網から、先にべたべたするしずくがついた長い糸をたらすこともあった。蛾がこのしずくにひっかかった。が、多くの場合は、網に蛾はつかまらなかった。

Sometimes the spider started making a web in the daytime. This was a web around a group of leaves in preparation for an egg sac. The spider spent three days working on this before it laid a large white egg that it wrapped in gooey clear liquid that it pumped from its bottom. The liquid dried to a light brown and made a sac around the egg. The spider did not spin a "night" web during this time and so went without food. One spider made a second egg sac only 15 days after completing its first sac.

時々、日中に網を作り始めることもあった。葉を網で束ねるのは、卵嚢の準備のためだ。三日間これに費やした後、ようやくべたべたした透明の液体に包まれた大きな白い卵を産み落とした。液体は乾いて薄い茶色の卵を包む袋となった。蜘蛛は、この間、夜の網は張らず、食事はしなかった。一匹の蜘蛛は、最初の卵嚢を完成させてから、たったの十五日後に、二番目の卵を産み出した。

"Spider of the Night" by Karen Brooksより抜粋(訳 南の猫)

13才の女の子がサイエンスフェアに応募して見事入賞した観察記録です。

日本にいる遠縁のトリノフンダマシの資料。ここによると、円形の網を張るのは雌だけで、雄と幼体は、一本釣りか、抱え込みだとか。

定住するらしいので、もう一度行ってみるといました。少し、脚を伸ばしてくれたのが上の写真。もう少し大きめはこちらで、どうぞ。追加で後ろ姿。黄色のお尻が可愛い。

もっといないかと、葉の裏を見ると、こんな蜘蛛もいました。
上からトリノフンダマシの仲間、上から横からトリノフンダマシの仲間、横から斜め上からトリノフンダマシの仲間、斜め上から
同じ種の雄でしょうか。それとも、別種の蜘蛛でしょうか。

何かの幼虫 ついでに、こんな幼虫(?)も。蜘蛛ではないでしょうから、小さい蛾にでも成るのかな?


面白い物を見つけてしまいました。夜、フラッシュを焚いて写真を撮ったら、営業妨害でしょうね。観察日記を書いた女の子は、夜どうやって見ていたんだろう?