南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 "Martians, Go Home" The SF Humour Classic

表紙


火星人ゴーホーム (ハヤカワ文庫 SF 213)

火星人ゴーホーム (ハヤカワ文庫 SF 213)

"It's perfectly logical," said Dr. Snyder. "It's absolutely proved. You can't lie."
"But I can," said the Martian. "Work on the logic of that a while, Mack."
Dr. Snyder worked on the logic of that, and groaned. If a Martian said he could lie, then either he was telling the truth and he could lie, or else he was lying and -

"Martians Go Home"より抜粋

They were Green.
They were little.
They were bald as billiard balls - and they were everywhere. (裏表紙の文句)

いきなり地球上に表れ、ありとあらゆる人間をからかうことしかしない火星人達。プライベートというものが全く消え去った時、人はどうするかといいますと……人社会の仕組みが根本から引っくり返され、皆それぞれに頭をしぼって撃退法を考えます。上記の抜粋は、心理学者がやっと火星人の弱点「嘘をつくことはできない」ことを見つけたと喜び勇んで論文を書き始めた所に表れて、「嘘つくさ」と言い放つ火星人。「さぁ、よく考えてみろよ」と言われて考える心理学者。「嘘をつく」という火星人は、本当のことを言ってやはり嘘をつけるのか、あるいは、嘘を言っているので実は……

ふる〜いSFですが、くつくつと笑えます。おちが又、何とも言えず人をくっていて、私好み。