南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 "Prelude to Dune: House Corrino"より抜粋、理解と実用性

デューンへの道 公家コリノ1 (ハヤカワ文庫 SF)デューンへの道 公家コリノ2 (ハヤカワ文庫 SF)デューンへの道 公家コリノ3 (ハヤカワ文庫 SF)

Never attempt to understand prescience, or it may not work for you.

---Navigator's Instruction Manual

 デューンの世界でもワープ航法みたいなのがあります。理屈としては、宇宙をたたむのですが、途上をものすごいスピードで通り過ぎるため、障害物があった時の事故率が10%。常人ではよける暇もないそうです。"Prelude to Dune"では、この航法発見のくだりも含まれていますが、宇宙大艦隊百台送っても、戦地に着くのが九十台。敵地が一カ所ならまだしも、宇宙をまたにかけた、大戦争ですので、何度もワープしなければなりません。戦場でちるならまだしも、移動途中で消えてしまう戦士たちは、どうにも浮かばれず……

 そして、戦争終了真近にようやく登場するのが、このナビゲーター。予知能力を持っていて、あらかじめ宇宙船の航路を見定め、安全なコースを通って目的地に到達させてくれます。

拙訳を披露いたしますと

予知を理解しようとしてはならない。その才を失うことになりかねない。

ナビゲーターのインストラクション・マニュアル

 私の場合は、

  • Never attempt to understand your computer, or he may not work for you.

かな。ネットがつながって、ワープロが打てれば、満足。あ、でも写真の画像処理が……音楽もアップロードしたいし……カレンダーなんかも使いこなせれば便利そうだな……知らないアプリが一杯つまった私のG5君は、まさに猫に小判か。ぶつぶつ。デューンのナビゲーターにもランクがあります。恒星間移動できる大宇宙船を操作できるのはトップランク。途中で限界に遭遇してしまったナビゲーター志願者たちは、彼らの部下となり、雑用をこなします。私はもう少し、小判を磨かねば……と、歯医者さんからのすっかり忘れていた予約の確認の電話に、予定をカレンダーにうちこんだ方がよいかもと思ったしだいです。