南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 公立幼稚園、始まる

 公立幼稚園は基本的には無料です。ですが、政府からの支給ではまかないきれないので、寄付金という形でお金を納めます。今回の娘の場合、火・水・木曜日の週三回の午後、12:45から3:15の2時間半で、週$9.00也。安いのですが、共働きの家庭にとってはこの時間はあまり都合をつけられるものではなく、終日預かってくれる私立の託児所を利用する方のほうが多いようです。息子の時は、在宅子供ケアサービスのエルさんが送り迎えをしてくれたのですが、これをしてくれる人は滅多にいないと後になって判明。つくづく運がよかったようです。

 今は主人がその双肩にずっしりとした超重い経済的負担を背負ってくれているので、私は専業主婦。仕事の一端として子供の送迎もちゃんとこなします。徒歩圏内に学校と幼稚園があるのも嬉しい幸運。雨など降ると、うちの近くまで学校の送迎の車が駐車されていたりします。学校バスもありますが、幼稚園などの送迎もあったりすると、やはりマイカーで両方こなしてしまう方が楽なほうで、学校渋滞といいますと、通勤渋滞と同じくらい、道が混みます。

 さて、本題の幼稚園。前日の不安はすべて解消されました。この幼稚園がお気に召していないおかあさまがたの言い分は

  1. おやつの時間が一定でない
  2. おやつの前に手を洗わせない
  3. 園長先生は幼稚園協会からマークされている

などなどでした。

 1は息子が在園中に変ったシステムでした。前は、園児が果物を持ち寄って、おやつの時間にお手伝いの大人が切り分け、皆で座って食べていました。当然、その前に集合して手を洗います。今の園長先生に変った時点で、じぶんで小さなお弁当箱を持って来て下さい、との変更のお達し。おやつの時間もテーブルはでているので、おなかがすいたら、自分でお弁当箱を持ってきて食べましょう、とのこと。しかし、遊びに夢中な3・4歳児に自己管理はなかなか無理。息子はいつもおやつをたべそこねて、おなかぺこぺこでの帰宅でした。一応、食べていない子に注意はするようにしているけど、全員をマークするのはちょっと無理でして、との、先生方の弁。をいをい。

 だったので、不安ながらも娘のお弁当箱を用意して、プレーグループなどでも、自分でお弁当箱を開けて食べる練習などをして、いざ出陣。「お弁当箱はいりません」「え?」「果物を切って出しますから」「あら?」ということで、昔のシステムに戻ってました。おやつの前に集合して、mat timeというおすわりしてお話の時間。それから、順番に手を洗って、テーブルに着席して、果物を一切れずつ大きなお皿からいただいて食べます。食べ終わったら、又、いただいてもかまいません。おなかがいっぱいになったら、椅子を物置に片付けて、又、お遊び。皆、お行儀よく食べてます。と、いうことで、1も2もたぶん昔の話だったのでしょう。

 3は根拠があるのだか、ないのだか、不明です。前任の園長先生と比べると、ちょっと暗いし、ちょっと要領が悪いけど、子供たちへの接し方には全く問題はありません、と、思います。朗らか明るいお陽さまのような人だけしか、幼稚園の先生になれないのでしたら、幼稚園は慢性人手不足でしょう。今の園長先生になってから、かなり幼稚園はすっきりと片付いて、しかも、遊びやすくなっているように思います。

 結局、始まる前の不安は全部解消されました。娘は、と、いえば、もう馴染みまくっていて、こちらの気が抜けるほど。お試し期間の初日から、母を残して砂場にまっしぐら。母親がいようがいまいが、全然気になっていないよう。先生方も「いや〜、独立心の旺盛なお嬢様で」と感心。本番初日、「じゃ、ママはお買い物に行って来るからね」「OK, bye」ほっぺのキスもそこそこに滑り台へ。本当にわかっているのかしら、と、思いつつ、私は退場。終了前にもどってみると、まだまだ遊び足りずに「帰りたくない〜」と大泣き、orz。息子の学校終了時間が3時ですので、ちょっと早目に迎えに行ったのが裏目に出ました。

 翌日から、まず息子と学校で会ってから、幼稚園へ娘のお迎え。幼稚園までの道のりは息子と水入らずのお話タイム。幼稚園でも、にいにのお迎えとあってはだだをこねない娘。万事解決。

 最後の課題は、午前中の早目の昼寝。眠れないと夕方疲れ切って手がつけられなくなる娘です。めでたし、めでたし。