南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

"The Restaurant at the End of the Universe" ダグラス節第二弾

The Restaurant at the End of the Universe (Pan Original)

The Restaurant at the End of the Universe (Pan Original)

宇宙の果てのレストラン (新潮文庫)

宇宙の果てのレストラン (新潮文庫)

 上の記事を書きながら、頭にまざまざと甦ったのが、このシーン。

 主人公のアーサーとそのご一行様がレストランで食事となります。

動物 「今晩は、私が今晩のメインでございます。わたくしの身体のどこか、いかがでしょうか?肩のあたりとか……白ワインの蒸し煮などで……」
アーサー 「あ〜、きみの肩?」
動物 「もちろん、わたくしの肩です、お客様。ほかの方の肩などお勧めできるはずもありませんので。」
  ゼイフォッドが嬉しそうに動物の肩を叩きだす。
動物 「あるいはしり肉などもよろしいかと。よく運動をし、穀物をたくさん摂取しておりましたので、良質の肉がたくさんございます。それとも、煮込みの方が、お好みでしょうか」
トリリオン 「この動物は本当に私たちに食べられたがっているの?
アーサー 「なんてひどいんだ。こんな恐ろしい話はきいたことがない」
ゼイフォッド 「なにがいけないんだ、地球人?」
アーサー 「ぼくはただ、目の前につったって、食べてくれと招待する動物など食べたくないだけだ」
ゼイフォッド 「食べられたくない動物を食べるより、ずっといいだろ」
アーサー 「そんな問題じゃない。ぼくはグリーンサラダにする」
動物 「わたくしの肝臓も、お好みにはあいませんでしょうか?柔らかく、濃厚なお味になっていることと思います。何ヶ月も慎重な食事制限を行ってきましたから」
アーサー 「サラダを食べてはいけないと、言いたいのかね?」
動物 「多くの植物たちが明白にその点を主張していますのを、知っておりますゆえ。こうした問題を避けるために、わたくしのような動物の飼育が始められたのであります。食べられたいと心底から思い、その旨をはっきりと明確にお伝えできるわたくしのような者を」
アーサー 「水を頼む」

(概訳 南の猫)

(o_ _)ノ彡☆バンバン
と、笑っていられなくなった世の中がこわい。