Isaac Newton: Giants of Science 2
- 作者: Kathleen Krull,Boris Kulikov
- 出版社/メーカー: Viking Juvenile
- 発売日: 2006/04/06
- メディア: ハードカバー
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子供向けの伝記です。図書館の子供コーナーで、それぞれ本をめくっている娘と息子を待つ間、なんとなく読み始めたのが運の尽き。なかなか面白かったので、娘の図書館カードで借りてきました(爆。
有名なリンゴの逸話くらいしか知らなかったニュートン氏です。簡易ながらも伝記を読むと、その偉業の巨大さがひしひしと感じられます。「七色の光がでるのはプリズムが色をつけているのだと信じられていた当時、一色だけもう一つのプリズムに通すと同じ色だけしかでてこないという実験をし、光自体が色を含んでいることを発見した」というくだりが特に印象に残りました。
地動説にせよ、原子や亜原子にせよ、今までの説明ではどうしても辻褄があわない、どうして?と手を変え品を変え、見ては考え、考えては見て、少しずつ世の仕組みを解明してきた物理の世界。「物理」とは全くの名命名だと思います。地球上ではパワーアップした粒子加速装置が素粒子の図のギャップを埋めていくし、宇宙への眺めはどんどん遠くまで伸びていって宇宙誕生時の光まで観測できるかもしれないというし。「もののことわり」がほころびていくさまは、幾重にも花びらを蓄えた固いつぼみが開いていくようで、きれいでわくわくします。
想像を絶する小さな高エネルギーの粒子世界で次々と新粒子が発見されるなか、ニュートンが発見した重力のもとになる重力子がまだまだ謎というのは、何だか皮肉っぽいですが。次はやっぱりアインシュタインかしら……