南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 マニキュアアート 副題:幼稚園のなくしもの

 娘の夏のサンダルをバーゲンで本人に合わせないで買ったのが大失敗。足首のベルトが金具を通す方式で、甲の高い娘の足がなかなか足首のベルト部分を通りません。今までのは、バリッと全開でした。「痛い、痛い」と、敬遠されてしまった、おニューのサンダル。しばらくはビーチサンダルで間に合わせていましたが、こちらは親指のつけねが痛くなります。

 流行にはとんと縁のないうちですが、もしや、娘の足の形にはよいかも、と、チェックした、噂*1の鰐サンダル、もとい、クロックス。値段を見て即、挫折。一シーズンしかもたない三歳児にはちょっと……そこで、庶民の味方のウェアハウス。ニュージーランド中、どこにでもお目にかかれる巨大チェーン店です。たいていの物は一番お安く買えるらしい。ただし、靴の品質は非常にやっかいです。昔、まだ、小さい大人サイズが市場に出回っていなかったニュージーランド靴業界。私は、よく子供サイズのお世話になってました。が、この店の子供靴のよく壊れることといったら。二倍、三倍の値段を出しても、歴としたスポーツ用品屋さんの子供靴を購入した方がずっともとがとれます。現に、愛用のコンバース子供用夏サンダルはもういくつ夏を越えたことか。

 しかし、娘の場合、気に入ってもらえるかもわからないので、とりあえず急場のしのぎに。履いていったビーチサンダルが痛いので、駐車場から店内へは裸足でした。こわいことに、そう珍しいことではありません、こちらでは。ずらっと並んだ鰐もどきを見せると、こちらの懸念はなんのその。すっかり、気に入ってしまいました。選んだのは明るい青。レジで値札をとってその場で着用。足取り軽く、たったかと走っていきます。それ以来、どこに行くにも、鰐さんと一緒。

 そして、春休みが終わって、幼稚園復帰、第一日目。迎えに行くと、娘は裸足です。どうやら、砂場で遊ぶために脱いだよう。でも、いくら捜しても見つかりません。
「誰か、まちがえてもっていったのかもしれないわね」と、先生。「鰐サンダルは、皆、はいているから」
 半時間ほど園内をうろうろした後、もう一人の先生が思い出してくれました。
「そういえばTちゃんのお父さんが青い鰐サンダルをつかんでいったわ」
「え〜、そうなんですか」
「あそこはお母さんが送ってきて、お父さんが迎えにくるからね〜」
「う〜ん、困った。徒歩で帰るんですけど」
「そこの忘れ物の靴から一足使っていいわよ」
「え〜、大丈夫ですか?」
「どうせ、明日になるまで、誰も使わないのだから」
と、いうことで、Tちゃんの連絡メモ入れに一言書かせてもらって、娘は借り物の運動靴で帰ってまいりました。

 翌日、娘の鰐サンダルは無事に帰ってきました。お父さんは、照れくさそうに "Sorry." で、Tちゃんのサンダルはと言いますと、薄緑色!娘のサンダルの色くらい覚えていて下さい、お父さん。無理か……

 息子の時も、サンダルを一足もっていかれて、行方不明。ズボン、トレーナーなども単色のよくある形だと、なくなります。ラベルに名前を書いていても、もどってきません。ので、地味な服には子供の頭文字を胸の所に刺繍していたのですが、サンダルはどうしましょ?とにかく、目立つ所に目立つオリジナルの模様を、と、いうことで、こうなりました。

croc

 あまり使えない安物白マニキュアの用途ができて助かりました。娘がラメ入りできらびやかなタッチを追加。マニキュアが今シーズン、もってくれればよいのですが。

*1:もう、遅いか……