南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

"The Road to Dune"

えっと、いつ読み終わっていたんだっけ???

The Road to Dune

The Road to Dune

 雑誌掲載時に削除されてしまったシーンや、後に息子のブライアン・ハーバートとケブン・アンダーソンがシリーズとしてまとめあげたポール以前の時代に設定された、フランク・ハーバートが書き上げていた短編などがつまった本。映画のクレジットのさいに流れるカットシーンののりですね。でもさすが元祖デューンの産みの親、フランク・ハーバートの筆によるもの。まるで違和感なくぴったりと、シリーズの合間におさまります*1。砂漠で溺れた一隊の話は背筋がぞくぞくとしてしまいました。そして、デューンのもととなった中編「スパイス・プラネット」あの大傑作の出発点です。そうか、これからこねて練って磨いてあのように発展するのですか。大文豪の頭の中をちらりと垣間見せてもらったような、得した気分です。

*1:もう一つの結末などもありますが。