南の猫の里帰り雑記

29年ぶりに帰国して3年日本にいたけどNZに里帰り

 日常茶飯事の摩訶不思議

If you haven't found something strange during the day, it hasn't been much of the day.

John A. Wheeler

 たいした日じゃなかったんだね、一つも奇妙なことが見つからなかったなんて。と、おもいっきり意訳をしてみました。

 あとは引用文とは全然関係のない戯れ言ですので……

 ずいぶん若いうちからけっこうひねていたので、親になることはおろか、結婚だって、するわけはないだろう、と、ゆらぎなく孤独人生に針を定めていたつもりだったのですが、気がついてみると、溺愛してくれる「主人」と呼べる人がそばにいて、眼に入れても痛くない、わけはないし、しょっちゅう怒ってはいるけれど、やっぱりかわいくてしかたがない子供が二人も同じ屋根の下に住んでいます。

 今日は夕食のパスタの最後が苦しくなって、食べさせてと言って甘えてきた娘。じゃ、デザートのアイスクリームの用意をする間、あなたが食べさせて、と、息子にふる私。OKと娘の隣の椅子に移動して、Say, aaaと、けっこうのっている息子。タイミングよく、空になった皿とできたアイスクリームを交換。このまま、隣で食べていい?と聞く息子(彼の定位置は娘のむかい)二人で並んでゼリー入りのアイスクリームをゆっくり食べます。サービスでマーブルチョコレートを上にぱらばらと載せたので、ゼリーやチョコの色をお互いに報告しながら。

 息子の背はもうすぐ私と並びます。あのふにゃ〜と腕の中でないていた赤ん坊がね……手足は長いので息子の服を買う時は私の身体にあわせて、それよりも大きめ(くっ)を選びます。おしゃまな娘はもう子供用の食器はうけつけません。みんなと同じスプーンにみんなと同じお皿。大きなラーメン丼をあの小さな掌でしっかりかかえてスープを飲み干します。顔中トマトソースだらけで手づかみでパスタを食べていたのは、ほんの三年前。

 自分のおなかの中にあった卵からこんなに立派な人間ができたのかと思うと、本当に不思議。家族とか人の和とか信じられず、一番信じ固かった自分自身の中にひきこもって生きてきた私が、子供を眺めるだけでこんなにほんわかと幸せ気分にひたれるのも非常に不思議。人間というのは人と人の間にいるものであって、人が人間でなくなってはいけないんだ、と、ブログに書いたのはひどい虐待を受けて何十年もトラウマの後遺症に苦しんでいる人。どんなに深手を負っても引かずに逃げずに、人間として生きている強い人。そんな人間たちが、たくさんいます。人間が人間と一緒になると、もっともっと強くなれます。そんなあたりまえのことに、ようやく気がつき始めたこの頃。私も、少しずつ、人間に近づいてい……るかな?猫が完璧に人間に化けられる日がくるとは思えませんが、こうやって進歩(進化?)できる事じたい、まったくの摩訶不思議です。