南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 はたらくということは……

 さて、フルタイムの仕事をいただいて三ヶ月がすぎさりました。一人辞めるのでその後がまとなるのは知っていましたが、また一人辞めて、三人部署に二人。私の上司はものすごいがんばりやさんで、まだフルスピードになりきれない私をかかえ、二人分の仕事をこなしていました。一応かなり長い経験はあるのですが、四年のブランクを埋め、会社のシステムになじむのには、やはり時間が必要な私です。なにもかものんびりのこの国は引き継ぎなどという面倒くさいことはせずに、その場その場で手順を習得していきます。が、上司がきりきりまいしているので、なかなか質問できません。質問しても、忙しげにバサッバサッと答えを投げつけられるので、いまいち要領を得ません。
 旅行業界にいますと、ホテルやバスツアー会社からの招待旅行という嬉しいものがあります。上司もお誘いで一週間ほど留守。留守番は入社してまだ二ヶ月にもならない新入社員一人(爆。上司の上司はとてもできた人で、わからなかったらいつでも聞きにおいで、と、有り難い言葉をかけてくれるし、質問にもていねいに答えてくれます。それほど忙しくなかったので、手持ちの仕事は上司の上司を患わせる事なくすみましたが、上司の担当ツアーの質問にはまいりました。中身はみなくてよいからね、何かあったら即電話しなさい、との上司の言葉を信じて、上司のファイルには一切手をふれていなかった私。エージェントからの電話にファイルをあけてみてびっくり。わ、わかりません。
 旅行の手配は「いつどこでだれがだれとなにをどうする」をつめていけばよいものです。上司のファイルはあまりにも雑然としていて、ちっとも進行状況がわかりません……携帯電話をかけても、つながらないし……ということで、二、三日やきもきさせられた上司の招待旅行のあと……
 どうも詰めが甘かったらしく、ばたばたと最終の手配をしていた上司。電話をかけまくり、キーボードを音高らかに叩き付けて書類を作成し、朝から夜までがんばっていたのですが……結局まだぼろが出て、上司の上司の上司からちょっとしぼられて、また、後始末にきりきりまい。できるところはお手伝いしましたが、とにかくまとまっていないので、手伝いを頼むに頼めない状態。と、かなりきつい形相で仕事をしていたので、あぶないな、とは思っていたのですが……
 いきなり無断欠勤されました、orz。病欠のお知らせが来た月曜日。火曜日にも姿が見えず……水曜日……電話がかかりはじめます。あれは、これは、あの件は……しかたがないので雑然としたファイルの整理からはじめます。頼りになる上司の上司は待ちに待った有給休暇中で外国です。孤軍奮闘とまではいきませんでしたが、上司の上司の上司とともに、う〜む、これはあれかね?と必要な情報を必死に拾います。え〜、これもまだできていないのですか、と、いろいろと手配漏れがあるのですよ、これが。ということで、かなり神経のすりへった先週でした。
 今週は待ちに待った新人さんが初出勤。実はこの新人さんはおもどりさんなので、会社のシステムは私よりずっと精通しているとのふれこみ。ただこの部署は経験したことがないので、最初は少々監督が必要。でも、う、嬉しい、T T。なかなか頼りになるお嬢さんです。おまけに帰国してきた上司の上司がまだ休暇中にもかかわらず、臨時出勤。う、嬉しい、T T。いっきょにプレッシャーから解放された私でした。いや、まだまだいろいろありますけど、少し前方の見通しがよくなったようで、かなり気分が楽になりました。上司がこのまま蒸発してしまってあのファイル群を徹底的に整理整頓しなければならない最悪のシナリオも覚悟はしてますが、そうならないよう願ってます。上司〜、かぁ〜むばぁ〜っく。