ちょっと足を伸ばします。
昔の開拓者の小屋。
じゃがいも袋を再利用しての
ベッドです。
電化製品のたぐいは
まったくございません。
そして、「かみつかれます、手をだすな!」と
看板付きの凶暴な開拓時代の猛獣
おばんどす。
200年前にニュージーランドを発見したとされるクック船長が当地に導入したぶたさんの子孫です。と、いうことが看板に記されています。前にこちらにおじゃました時は、ある航空会社を引退したご夫婦二組と一緒でした。仏さまのように温和なだんなさまお二人と、神経質なしきりやの細い枯れた奥さま一名、糖尿病だからといってスプライトを絶え間なく飲まれていた丸々とした厚化粧の奥さま一名。この奥さまお二人が買い物の夢中になって聞こえないところにいる時に、だんなさまの一人がくつくつと笑い出しました。
「こんなことを言ってしまうと家内に悪いのだが、あまりにおかしかったもんで。あの豚の看板を読んだあと、家内が聞いてきたんだ。ねぇ、あなた、この豚、どうみても、200才には見えないわよね。」
もちろんクック船長さんと旅してきたその豚さんではありませんが、どうも表記が紛らわしいようです。
「ねぇ、ママ。豚って200年も長生きできるの?」
と、聞いてきたのは、うちの息子です(爆。
看板を読まない人もいます。
餌は入場料を払うところで購入できます。
ここの本当の見所は飲んでも平気な湧き水が流れる清流と木立の間に設置された散歩道。先日のRainbow Springsと同系です。通路は狭く木立も茂っているので、たくさん人がいるのもかかわらず静かな一時を楽しむことができます。ここから水をくんで下さい、と、湧き水が流れでてちょっとした小池になっているところがあります。はっぱや虫などが浮いている水面に息子はちょっとひきます。ママが上手にいれてあげるから大丈夫よ、と、ウォーターボトルをしっかり静めて流れと逆向きにして、水を入れます。水からあげたボトルを陽にすかしてゴミチェックする息子、^^; 本当だ、きれいだね、と、満足。ほらね、ママはすごいでしょ、と、当然の顔をしながら、内心ほっ。皆でおいしくいただきました。でも、飲み過ぎて散歩道後半は楽しむ暇もなく、トイレ目指しての早足行進となってしまいました。もしかしたら、ここの水は利尿効果もあるのかもしれません。と、いうことで、残念ながら散歩道は写真を撮る暇がありませんでした……
ライオンさん、なでなで。
ぼくもなでなで。
清流とは全然関係ないのですが、変なご縁でライオンの面倒をみることになったとか。子ライオンがいる時はだっこさせてもらえます。前に来た時よりも、かなり数が増えてます。前回はもっと小さく、もっと解放的で、子ライオンのいる柵の中に入れてもらえました。二匹か三匹いたと思います。すっかり人慣れしていて、ものおじせずに寄ってきます。当時はデジカメのデの字もまだ出ていませんから、写真をとるとなると、カメラとフィルムとたんと持参しなければなりません。カメラバッグに一人前にカメラ一台とレンズと露出計、フラッシュ、その他もろもろのアクセサリーの間にフィルムをつめこんで、肩ひもがくいこむ肩をなだめながらパチリパチリとやっていました。子ライオンに向かってもパチリパチリ。何故かカメラバッグがいきなり重くなりました。ふと振り向くと、子ライオンがカメラバッグに抱きついています。おいおい、離してくれよ、と、引っ張ったのが大失敗。猫は獲物をひっぱられると、余計にむきになって爪をたてて抵抗します。この子も同じ。子ライオンとカメラバッグの奪い合いとなってしまいました。思いもかけず強い引きに倒れるかと思ってしまいました。さすが百獣の王、子供といえどあなどれず。野獣の恐ろしさをまざまざと体験させてもらいました。と、言ってはおおげさですが、やっぱり素人は一線をおかないとあぶないでしょう、と、心の中でチェック。でも、主人は全く平気でした。やっぱり小さい方を狙うのも、狩るものの本能でしょうか。
やれやれ、ようやく時間だ。
びりびりっ!
がりごりっ!
毎日、2時半が昼ご飯タイムです。ぶつ切りの肉をほりこみながら、係の人がライオンの名前や、飼育状況などを説明してくれます。
他の観光場所よりもまたちょっと市内から離れていますが、気持ちのよい所です。一応シャトルバスがでています。
467 Paradise Valley Road,
Rotorua
Phone: +64-7-348 9667
www.paradisev.co.nz