- 作者: Gardner Dozois
- 出版社/メーカー: Robinson Publishing
- 発売日: 1996/10/21
- メディア: ペーパーバック
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ぶあつい短編集なのでいつ始めたかもう記憶がさだかではないほど。下書きでちまちまと感想を書き溜めてました。
- "Luminous" by Greg Egan
- イーガンは苦手意識があるのだけど、これはけっこうのって読めました。1+1=2にならない次元というのは、他にもどこかで聞いた気が。
- "The Death of Captain Future" by Allen Steele
- 渋い。こういうのは好きです。
- "We Were Out of Our Minds with Joy" by David Marusek
- 非常に切ないアンハッピーエンドSF。
- "Genesis" by Paul Anderson
- 短編集のはずなのにこの話はページ数が多いので、苦手意識が先にたちよけいに時間がかかりました。最初の章を読んでいると眠くてたまらなくて。傑作のはずなんだけど……と、三ヶ月ほどのったらのったら読んだので、非常に辛かったです。後半はけっこう楽しめたのですけど、これだったら半分くらいに削ってくれたほうがありがたかったなぁ、と、勝手きままな感想。最後がすべてのシーンを統括してかっこいい結末、の、はずなのだけど、どうもまとまりすぎているような、どことなくふにおちない……きっと数学と歴史の理解のある人々向けなのでしょう。
- "Feigenbaum Number" by Nancy Cress
- すうがくていすうはまるきしわかりませんですが、不思議世界物語としては最高。
- "There Are No Dead" by Terry Bisson
- 純文学SFというのがあるとは思えませんが、数学も物理もなんの技術もつかわず、なんということもない三少年の成長記が立派にSFしている短編です。すごいの一言。
- "Mortimer Gray's History of Death" by Brian Stableford (The Best New SF: No. 9)
なんだか非常に四苦八苦して、読み終えるのに異常に時間のかかった短編集ですが、こうして読み終えて目次を見直してみると、ああおもしろかったよね、これ、という題名が大部分です。さすが名編集者ガードナー・ドゾワ。次は何年版の短編集とご縁があるか、ちょっと楽しみではありますが、少々休憩をいただきたいと思います。