南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 "Guess How Much I Love You" 親子で読む優しい愛情物語

Little Nut Brown(小さな茶色の野兎)が Big Nut Brown(大きな茶色の野兎)に、どれほど大好きかを伝えたくて懸命に比較できるものを捜していきます。腕をいっぱいに広げて、「これくらい好きなの」と言うと、大きな野兎は「じゃあ、ぼくはこれくらい、君…

 デューン・シリーズ 再読

先日、伝説シリーズを読み終わって、熱さめやらぬ状態が続き、ついつい次の本に手を出してしまっています。伝説シリーズから、26世代後とは言え、やはり所々名前が見え隠れして、読み応えが増しました。主人が後続で読んでいるので、夫婦の会話がちょっとオ…

 デューン砂漠の惑星、伝説の三部作

イラストは故石ノ森章太郎先生によるポール・アトレイデ。「デューン砂の惑星 (1) (ハヤカワ文庫 SF (76))」より。二十五年経た今みても、素敵な少年です、*^^*。やっぱり、ポールはこうでなくちゃ。そして、シリーズ最新作、読み終わりました。The Butleria…

 「デューン ブトレリアン・ジハード」ここからアラキスが始まる(のか?)

The Butlerian Jihad (Legends of Dune)作者: Brian Herbert,Kevin J. Anderson出版社/メーカー: Tor Books発売日: 2002/09/01メディア: ハードカバー クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見るは〜、面白かったです。とてつもなく強大強力無慈悲な人…

 国籍不明

雨模様の今日はショッピングモールで買い物をすませ、娘は小さな屋内遊び場でとんだり、はねたり。私は持参のペーパーバックを取り出して、ちょっとだけ読書。隣のおじさんが話しかけてきました。 "What are you reading?" 「何を読んでいるんだい?」 無言…

 "Martians, Go Home" The SF Humour Classic

火星人ゴーホーム (ハヤカワ文庫 SF 213)作者: フレドリック・ブラウン,稲葉明雄出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1976/11/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 15回この商品を含むブログ (36件) を見る "It's perfectly logical," said Dr. Snyder. "It's…

 地球も魔女の腰掛け

太陽からの風 (ハヤカワ文庫 SF 292)作者: アーサー C.クラーク,山高昭,伊藤典夫出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1978/05メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (10件) を見る Now the Earth had almost vanished; it had waned to a narrow, …

 "The Brief History of Time"

ホーキング、宇宙を語る―ビッグバンからブラックホールまで (ハヤカワ文庫NF)作者: スティーヴン・W.ホーキング,Stephen W. Hawking,林一出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1995/04/01メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 24回この商品を含むブログ (66件) を…

 図書館の本「New Toddler Taming: A parents’ guide to the first four years」(新:幼児の手なずけ方)

第十二章:幼児が食べるべき物(Chapter Twelve: What Should Toddlers Eat?)より抜粋(訳 南の猫) Junk food is not all junkジャンクフードはすべてがジャンクではないJunk food is a term created by some media writers to describe all those fun eat…

 図書館の本「New Toddler Taming: A parents’ guide to the first four years」(新:幼児の手なずけ方)

第一章:幼児(Chapter One: The Toddler)より抜粋(訳 南の猫) Conclusion結論The toddler is that little person aged between 1 and 4 years who domonstrates some interesting behavioural traits. Young toddlerhood, between the ages of 1 to 2 1/…

 図書館の本「New Toddler Taming: A parents’ guide to the first four years」(新:幼児の手なずけ方)

久し振りに本を借りようとしたら、図書館の券が期限切れとの事。一瞬焦るけど、再始動すればよいだけの事でした。この本は息子がまだ小さかった頃に勧められて、ちょっと図書館で立ち読みをした事のある本。その場で爆笑したのは覚えているけど、内容はすっ…

 「渇きの海 (ハヤカワ文庫 SF ハヤカワ名作セレクション)」やっぱりSF黄金期

Fall of Moondust作者: Arthur C. Clarke出版社/メーカー: Macmillan発売日: 1969/06メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (1件) を見るスリルとサスペンスのSF大作!!!面白かった。クラーク巨匠、いきなり船を沈没させて、息もつかせず、問題、…

「レッドマーズ」「グリーンマーズ」「ブルーマーズ*1」ハード火星SFの最高峰三部作、とおまけの短編集「火星人達(仮題)」

Red Mars (Mars Trilogy)作者: Kim Stanley Robinson出版社/メーカー: Voyager発売日: 1993/06/16メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (2件) を見るレッド・マーズ〈上〉 (創元SF文庫)レッド・マーズ〈下〉 (創元SF文庫) Green Mars作者: Kim Stan…

 ローズマリー・ウェルズの絵本

図書館で見つけて以来、大ファンとなってしまった、アメリカの絵本作家です。乳幼児からジュブナイルまでこなす幅の広い作家さんです。彼女の描く擬人化された動物達がかわいらしいのと、彼らの来ている洋服や、背景に丁寧に書き込まれている小物が、ちょっ…

 「ロード・オブ・ザ・リング」「指輪物語」三部作 秀逸

やった、読み終えました。長いけど、面白かったですよ。

英語を早口言葉でお勉強 ドクタースース Dr. Seuss

英語のスペルという物は、現地人にとっても難解な物です。知っている音を文字に合わせていかなければなりませんが、日本語のひらがなと違って、同じ文字でも音が違ってきてしまいます。少しでも、規則性を見つけ出して、読み方、書き方に慣れさせようという…

「エンディミオンの覚醒」 大傑作長編シリーズの第四部、最終編

いよいよ、大詰め。

エンディミオン 大傑作長編シリーズの第三部

さて、三編目。話の構成からすると、起承転結の転。時代が思いっきり飛んで、前作から、三百年経ちます。 冒頭で、いきなり、読まない方がいいといわれます。 You are reading this for the wrong reason. あなたがどんなつもりでこの文章をとったにせよ、十…

ハイペリオンの没落 大傑作長編シリーズの第二部

前作「ハイペリオン」で、それぞれのハイペリオンの因縁が明らかになった登場人物。この六人と一人の赤ちゃん、それぞれの思惑、願いを胸に、いよいよ<時間の墓標>に踏み込みます。 最初のシーンはパーティー。それも、この一大連邦を束ねる司政庁主催の大…

ハイペリオン 大傑作長編シリーズの第一部

火星SFはちょっと休憩。真打ちの書きたかった題名が見つからなくて、困っていたら、思い出しました。主人の友達に貸し出してしまった。こればかりは、本を手元において、じっくり書きたい。と、いう事で、こちらが先。 全部で四本の長編です。単行本だと、こ…

火星SF 其の弐 「赤い惑星への航海 (ハヤカワ文庫SF)」

60年代SFから、いきなり90年に飛びます。作者、テリー・ビッスンは追いかけて読んではいませんが、不思議な味のするお話を書きます。 「赤い惑星への航海 (ハヤカワ文庫SF)」(表紙が?ですね、何で?)この火星物語は、いわゆるパロディーもの。ずっこ…

火星SFではなかった 「Podkayne of Mars」「天翔る少女」

天翔る少女 (創元SF文庫)作者: R・A・ハインライン,中村能三出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1971/05メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (4件) を見る PODKAYNE OF MARS作者: Heinlein出版社/メーカー: Baen発売日: 1993/08/01メディア: …

火星SF 其の壱 「火星年代記」

火星年代記 (ハヤカワ文庫 NV 114)作者: レイ・ブラッドベリ,小笠原豊樹出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1976/03/14メディア: 文庫購入: 13人 クリック: 329回この商品を含むブログ (151件) を見る夜空に赤く光る惑星、火星。探査も進み、写真が次々を送ら…

「都市 (ハヤカワ文庫 SF 205)」と「シリウス (ハヤカワ文庫 SF 191)」 犬SF

言わずもがなの猫好きなので、猫が出てくる本は、飛びついてしまいます。SF作家にも猫好きは多々いまして、ハインライン先生もその一人。愛読書「夏への扉」の、主人公の猫、ピート君の格好いい事。動物は皆、好きですから、犬を避けている訳ではありません…

頭脳明晰の代価

病欠してしまいました。密かに、皆勤賞で市民権を狙っていたのですが、残念賞。 気を取り直して。文字通り、寝子をしていた一日。睡眠の間にとりとめもなく、考えるのは、やっぱりSF。ジョン・トラボルタ主演の「フェノミナン」。彼の主演作は多々ありますが…

大作の中の大作 デューン・シリーズ、最終編

お父さんの伝記も書いた、ブライアン・ハーバート。共同執筆ではありますが、堂々たる続編の誕生です。デューンへの道 公家(ハウス)アトレイデ〈1〉 (ハヤカワ文庫SF)、デューンへの道 公家(ハウス)アトレイデ〈2〉 (ハヤカワ文庫SF)、デューンへの道 公家(…

大作の中の大作 デューン・シリーズ、の、続き

先日の続きです。ポール・アトレイデがめでたく砂の惑星、アラキス、又の名をデューン、の、支配権を取り戻し、一応世界の勢力バランスを回復して、めでたし、めでたし、の、第一作。しかし、彼の困難は、続きます。第二作、デューン砂漠の救世主 (ハヤカワ…

大作の中の大作 デューン・シリーズ

SFの古典が結構映画化されております。で、少々古いですが、フランク・ハーバートのデューン・シリーズ。原作は早川文庫から出されております。今は亡き、石ノ森章太郎(当時、石森章太郎)先生の挿絵。この挿絵に惚れ込んで本を買ったと言ってもいいほど。…

初めはハインライン

ロバート・A・ハインラインは大好きな作家です。無人島に漂流した時、もし一冊だけ本を持っていけるなら、と言われたら、一も二もなく、彼の「夏への扉」を選びます。英語版、日本語版両方持って行けたら言う事ないですね。彼のぐいぐいと引き込まれるような…