南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 国籍不明

雨模様の今日はショッピングモールで買い物をすませ、娘は小さな屋内遊び場でとんだり、はねたり。私は持参のペーパーバックを取り出して、ちょっとだけ読書。隣のおじさんが話しかけてきました。

"What are you reading?" 「何を読んでいるんだい?」
無言でタイトルを見せる私。
"Is it a fantasy?" 「それはファンタジーかい?」
"No, it's a science fiction." 「いいえ、SFです」
"Do you read English?" 「英語、読めるの?」
"Yes, well, sort of." 「ま、一応」
"My wife is a Chinese, and she doesn't read English at all." 「ぼくの妻は中国人だけど、全然英語を読めないんだ」
"I can't read Chinese at all. It's difficult enough. I'm sure there are lots of books to read in Chinese." 「私は中国語を読めませんよ。むずかしすぎます。中国語の本だけでも読むのがたくさんあるんじゃないですか?」
"I read science fictions too." 「ぼくもSFを読むよ」
"Do you?" 「そうですか?」
"I just bought one of the Star Trek series." 「ちょうどスタートレックの一冊を買って来たところだ」

ここで娘がやってきます。おじさんは娘に「ニイハオ」

"Um, I'm not a Chinese." 「あの、私は中国人ではないのですけど」
"Really? What are you?" 「本当?何人?」
"I'm from Japan." 「日本生まれです」
"You don't look it." 「見えないね」
"I know." 「そうですね」

こちら生まれの中国人は、中国語が話せても読めない人もいます。だから、ま、おじさん*1の勘違いも的外れではありません。中国人には中国語で、韓国人には韓国語で話しかけられるけど、日本人には日本語で話しかけられることはほとんどない私です。やっぱり、もう国籍不明のアジア人風体が板についてしまったようです。

それにしてもおじさん、SF読むというんだったら、「デューン」の名前くらい知っていてほしい。

と、いう非常に長い、無関係なイントロの後の本題は、これ、"Dune: The Butlerian Jihad"です。図書館で見つけて狂喜乱舞。ハルコルネン家とアトレイデ家の延々と続くお家争いの起因が解明されるとかで、わくわくしながら読んでます。とりあえず、本より抜粋した、今日の教訓。

"Home can be anywhere, for it is a part of one's self."

--Zensunni saying

*1:おじさん、おじさんっていってしまいましたが、年下の可能性の方が大きいです。