南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 "The Lord of the Rings, The Two Towers"

 三度目の鑑賞(たぶん)。やっぱり、とんがり耳のレゴラス君が最高です、と、ミーハーしてます。あの身の軽さがたまりません。第一部で、雪山を皆が胸まで埋まって四苦八苦して進んでいる中、一人で足取り軽く雪上を走り抜けたシーンは本と全く同じイメージで感動しました。で、こちら、第二部は、その身の軽さが存分に戦闘シーンで発揮されてます。千歳を越えた御身とは思えませんね。

 今回はおまけの方も観てみました。

  • ゴラムが水をはねとばし浅瀬をばしゃばしゃと魚を追っていくシーン。夏の撮影予定が、半年ずれて冬。一日しかとれなかったスケジュールの日に雪が降ったとか。冬は有名なスキー場になる山の麓のロケです。どうしても撮らなければならない(たぶん、公園の許可云々もあるのでしょう)ので、半日かけて熱風で雪を溶かし、シャベルで河の氷を割っての撮影だったそうです。当然、何回か撮り直しをする訳で、ゴラム役のアンディさんは厚いウエットスーツを着用してはいますが、氷点下の渓流を這いずり回って出る度に「おれはまだ生きてるなぁ」と思ったそうです。
  • アルゴルンの河流し。普通だったら、救命ジャケットに身を固めて、ラフティングをする白波泡立つ河で、あの装備をつけた当人を流したそうで……流されるままに縁の岩棚で底に引き込まれ、もうこれまでかと覚悟を決めたアルゴルンでありました。

 と、皆様、命がけです。やっぱり、尋常ではありません、この監督。

 アルゴルンの嘆き

「は〜、荒っぽい野性的なタイプがもてると思ったんだけどな……」
「まじめな話だぜ、同胞。髪を金髪に染めて、とんがり耳をつけてみろよ。君だって女性に取り囲まれるさ。賭けてもいい」
(拙訳 南の猫)

 どこかにアルゴルンの逆襲がないかしら。