南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 動詞の変化 まず「ます」(連用形)

All Japanese verbs are divided into two group; group 1 -u verb; group 2 -ru verb, with two exceptions, 'suru' and 'kuru'.

と、私の初心者日本語会話教室では導入します。五段活用動詞がgroup 1の-u verb、下一段活用と上一段活用の動詞がgroup 2の-ru verbに当たります。不規則変化のirregularがサ行変格動詞の「する」とカ行変格動詞の「来る」最初に練習する形は丁寧語の「ます」会話をするには無難な丁寧さですし、否定形、過去形の作り方も簡単です。

「ます」形
-masu form
起きます 寝ます
現在形・未来形
present & future
oki/masu ne/masu
過去形
past
oki/mashita ne/mashita
否定形
negative present & future
oki/masen ne/masen
過去否定形
negative past
oki/masendeshita ne/masendeshita

お〜、簡単。と、油断させた後(?)dictionary form、あるいは、original formということで「起きる」「寝る」「食べる」を導入。辞書で引く時にこの形でないと出てきませんからね〜、と、なだめつつ。他にどこで使うかなどは、初心者の場合、質問がでない限り、説明は避けます。泥沼になりかねません。

さて、「起きる」「寝る」はgroup 2の-ru verbにあたり、-masu formを、ローマ字経由で作るのは簡単です。Dictionary formのokiruから、ruを取り去り、-masuを付け加えます。下一段とか上一段とかややこしい文法用語を覚えなくてもこれだけでOKです。

dictionary form 起きる
oki/ru
寝る
ne/ru
-masu form oki/masu ne/masu

ほら、簡単とおだてておいて、五段活用。まず、「ます」形で導入。「食べます」「飲みます」「座ります」「立ちます」練習した後、dictionary formを推察します。「食べます」は下一段、こちらでいう-ru verbですので、簡単。tabe/masuの-masuをとりはらって、-ruをつけるとtabe/ru。それでは「飲みます」は何故「飲みる」にならないかの説明。Group 1の-u verbの登場です。Nomimasuは違う種類なので、-imasuをとりはらって、-uをつけます。するとほら nom/u。ruで終わらずにuで終わるので、-u verb。ところが、suwar/imasuの-imasuをとって、-uをつけると、suwar/u。Ruで終わっても-u verbの場合がありますのよ、^^;。生徒はしかめつら。お次のtach/imasuはtats/u。えーと、ta行はta,chi,tsu,te,toだったでしょ?だから、tach/uでなくて、tats/uですのよ、^^;。五段活用はむずかしいのです。

dictionary form 食べる
tabe/ru
飲む
nom/u
座る
suwar/u
立つ
tats/u
-masu form tabe/masu nom/imasu suwar/imasu tach/imasu

後はひたすら例を出しての練習です。最後のirregular(サ行変格動詞・カ行変格動詞)にいたりますと、生徒さん達はもうどうにでもしてくれの心境です。たったの二つだけよ、不定期変化は、と、言ってもほっとする気配はなし。英語でもそうですが、変化が面倒くさいものほど、使用頻度が高かったりするものです。

dictionary form する
suru
来る
kuru
-masu form shimasu kimasu

こうして見ると、三段階しか変化のない英語動詞なんてかわいいものでしょ?日本語を習得するのはとても大変なのです。

「動詞」Wikipeidaをリンク張っておこ。)