南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 音標文字 (Phonetic Alphabet)

「応援求む」より

 英語ネタを拾ってきました。こういった言い回しが英語であります。

A is for Alpha. B is for Bravo. C is for Charlie. D is for Delta. E is for Echo...(続きはこちらでご参照下さい。)

 私は旅行会社に勤めていたときによく使いました。飛行機などを予約しますと、PNR (Passenger Name Record)という予約コードがもらえます。航空券に右上などにある六桁のアルファベットの羅列がそうです。
「十月十日、成田オークランド間、大人一席あいていますか?」
「はい、あいています」
「それでは、お名前 Sierra Uniform India Kilo Alpha November, Mr. イニシャル Whiskeyで予約お願いします」
「はい、Mr. W. Suikan, 一名様、十月十日成田オークランド片道で予約いたしました。PNRは Mike Alpha Sierra Alpha Kilo Alphaです」
 と、無事 W.酔漢様の予約がとれました。PNRのmasakaをしっかりと控えておきます。酔漢様に予約ができたことをお伝えしますと、気が変ったとのこと。
「すみません、PNR Mike Alpha Sierra Alpha Kilo Alphaの件ですが……」
「はい、少々おまちを……今、呼び出しました。Sierra Uniform India Kilo Alpha November, Mr. Whiskeyですね?」
「はい、それです」
「ご用件は?」
「三日後の十月十三日に変更は可能ですか?」
「はい、承知しました」
と、予約を呼び出す時にいちいち○○様、×日×日の△便と繰り返さなくとも、このPNRだけで記録がすべて画面に呼び出せます。どれだけきまぐれか、どれだけ無理な要望を並べているかも、一目瞭然、と、いうのは、余計な話ですが。お客様もこれを控えておくとリコンファームなどの時に便利です*1

 このPNRというのはまるで意味をなさないアルファベットの羅列ですので、聞き間違えると大変です。そこで、暗記しなければいけないのが、音標文字 (Phonetic Alphabet)表、A is for Alpha, B is for Bravo...です。確か世界的に通じるIATTA・UFTAA試験でも必修だったような……

 本のタイトルなどでもよく見かける言い回しです。真っ先に思い浮かぶのが:

ウは宇宙船のウ【新版】 (創元SF文庫)

ウは宇宙船のウ【新版】 (創元SF文庫)

スは宇宙(スペース)のス (創元SF文庫)

スは宇宙(スペース)のス (創元SF文庫)

ついでに敬愛する萩尾望都先生による漫画化:
ウは宇宙船のウ (小学館文庫)

ウは宇宙船のウ (小学館文庫)

又、読みたくなった……

 「ウ」と問いて「宇宙船」と解く。その心は……のってみたいよなぁ……と、いった、すきものどうしの合い言葉のようなノリではないかと。

 最後の蛇足で、最初の音だけとって、違う言葉に変換してしまう例。なにか失敗をしたり、ののしりたいときの英語の罵倒語はかなり汚いものです。おくゆかしい日本人のように、「しまった」「ちぇっ」くらいでは気がおさまらないようです。そこで Sierra Hotel India Tangoが口にでかかるのですが、言ってはいけないので、Shoot!と叫んでみたりします。Foxtrot Uniform Charlie Kiloも、Fudge, Fur Ballなどにおきかえれば、何となく上品(?)涙ぐましい努力ではありませんか。

 応援にならない戯言エントリーでした。

*1:でも、今ではオン・ラインでほとんど処理できるから、直接予約係と話す機会なんて滅多にないでしょうか。