「不思議の国のアリス」と「鏡の国のアリス」にていねいな注釈が加わった本です。当時の社会情勢や作者の身辺状況、ナンセンス詩のもとなどが細々と書き加えられています。特に「鏡」の方は、注釈だけで埋められたページもあったりして、たじたじとしてしまいました。
でも、おなじみの奇想天外のストーリー展開に裏話が付加されると、新たな味わいがでてきます。一番楽しかったはハンプティーダンプティーの章。非誕生日(かな?和訳)なんて、素敵じゃありませんか。その後の騎士とアリスの章はほとんど記憶に残っていなかったのですが、注釈を読んでから読み直すと、ちょっと感慨深くなったりしました。
それにしても、これを訳す人は偉大だとひしひしと感じました。
- 作者: Lewis Carroll,Martin Gardner,John Tenniel
- 出版社/メーカー: Penguin Books Ltd
- 発売日: 1970/01/01
- メディア: ペーパーバック
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購入したのは中古で、こちら、↑、の、ペーパーバック版。もう一つ売りに出ていましたが、表紙絵がテニエルのこちらを選んでしまいました。小型本で古いので、少々読み難かったです。