南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 春の気配 - 鴨夫婦

 近くのみずたまりに鴨夫婦がくつろぎに来るようになりました。どこから飛んでくるのかは、謎です。そのうち、調べてみます。ひととおり水浴びをして、あがって羽繕いをして、仲良く並んで昼寝をします。この前、求婚儀式を披露してくれました。と、いうより、こちらが覗き見していたのですが……奥さんの回りを、首を上下させながら、泳ぎ回るだんなさん。奥さんが頭を水につっこんで、おしりをちょこんと出して、水中逆立ち。奥さんが頭を上げると、今度はだんなさんが、ぐわっ、ぐわっと、かけ声も勇ましく、勢い良く頭から完全潜水。どこだ、どこだ、と、こちらが目をこらして見当つけたあたりは、いつもはずれで、全然違うところに浮上します。これを何回か繰り返した所で、ようやく奥さんのお許しがでた(のかどうかはわかりませんが)だんなさんは、奥さんの背中によじのぼります。今度は奥さんが完全水没。大丈夫かいな〜、と、ひとごとながら苦しそうでどぎまぎ。でも、その後、二羽とも水から上がって、心地よさそうに羽繕いを始めました。どこで卵をうむのかな……
 子連れ鴨が歩道を歩いて、道を横断して、と、いうのは、ちょっと見た目にはかわいい風景です。が、連れている子鴨が毎日減っていくのを見続けるのは、かなり辛いものがあります。車は結構とまってくれます。当然、猫はらんらんと目を光らせています。そして、間引き一番の原因は道路の端にある雨水下水溝です。カバーの隙間がかなり大きく、ちょうど小鴨がすり抜けておっこちてしまうサイズです。母鴨は水かきのついた足でぴたぱたと難なく通過します。その後を続く子供たちは、足をとられて、するりん、ぽちゃん。昨年、一度、主人が網で小鴨を排水溝から網ですくいあげる小鴨救出ミッションを行ったことがあります。それでも、その翌日には、又、子鴨の頭数は減っているわけで……猫だって、そうそうには道路に飛び出さなくなった、今日この頃です。鴨もいつかは学べるでしょうか。