南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 鴨救出作戦

 ぐだぐだとのんびりしていた日曜日の朝、いきなりドアのベルが鳴ります。ピンポーン。緊急事態発生です。

duck rescue 1

かあちゃん、みんなはどこ?」

「それがねぇ……

あなた!道のまんなかで

身繕いなんてしないで下さい!」



duck rescue 2

異次元の底におちて……



duck rescue 3

途方にくれる子鴨たち。



duck rescue 4

「ウギャ〜、謎の物体〜」

「異星人に誘拐される〜」

「頭、ふまないで〜」



duck rescue 5

「く、くるし〜」

「かあちゃ〜ん」



duck rescue 6

「あ、かあちゃん

「あ、とおちゃん」

「急いで、急いで!」



duck rescue 7

「こわかったよぉ」

「こわかったね」

「はいはい、並んで。

 番号!」

「1」「2」「3」「4」「5」「6」「7」

「まだ、足りないわ」



duck rescue 8

走れ、ナンバーエイト



duck rescue 9

「はい、道からあがって。

ここで、しっかり羽を乾かして」



duck rescue 10

「あとの子はまだかしら」

と、くつろいで腰をおちつけてしまったお母さん。まだ、二羽ほど下にいます。怖がって横のパイプに隠れてしまいました。網が届きません。興奮してはしゃぐ息子と娘をなんとかなだめて、おしゃべりをやめさせ、息をひそめて下水のそばにたたずむ鴨救済隊の一行。おかあさん、頼むから呼んでくださいなぁ、と、念じます。中の子鴨たちは一生懸命、声をあげています。ようやく、九羽目……

http://video.google.com/videoplay?docid=8969170434656899280

 一目散におかあさんを目指すはいいけど、反対側の下水溝にまっしぐら。慌てた主人が後をおいましたが、間一髪で進路変更。ことなきを得ました。そして、最後の警戒心の一番強い、賢いけど、はた迷惑な一羽。

http://video.google.com/videoplay?docid=-2865971786410817906

 鴨救済隊、これにて、任務完遂。もう、落ちないでね……