南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 言葉の壁はまだ厚い?

 ハイクで遊んでもらおうとおこした英語の連作小説のキーワードにちょっと不思議なお客さんが来て、一時雲行きが怪しくなりました。

 英語ですので、ネイティブスピーカーに来ていただけたら嬉しいとは思っていましたけど、かなりハイクのフォーマットを勘違いされていました。このキーワードの参加者の一人とコメントをやりとりしていたらしいのですが、そのやりとりをハイクの中にもってこられました。

 彼、T氏は英語を母国語とする人です。が、投稿された彼の英語の記事を読んでいたときは、英語圏外の欧州英語話者かと思ってしまいました。どこか違和感があるのです。彼の主張がかなり強い調子だったせいもあります。まず、嫌いなものを"I do not like..."で、はっきり提示。単なる人集めのコンタクトリストには興味なし。そちらのコンタクトリストからも削除していただいて結構。こういったことが、一本調子にばっさりと切り捨てられるような感じで語られます。こういったウェブサイトの公表する人の心構えとしては、来るもの拒まず、来る人はおじゃまする先に失礼のないように最低の礼儀はわきまえて、と、いった暗黙の了解がある程度行き渡っているように思っていたのですが*1

 一番問題だったのは、彼の日本語の試みが機械翻訳によるちっとも意味をなさない言葉の羅列だったこと。親切な一人がそのことを指摘しても、いっさい耳をかさず、頑に日本語の文字を並べた意味のわからない投稿を続けました。この最初にコンタクトのあった親切な参加者は、涙ぐましい努力で、彼の日本語メッセージの向上法を示唆しますが、彼の返信は日本語訳から遥か彼方に飛び離れ、どういうわけか自分の主義主張の弁護へと発展していきます。

 少々、脱線されてもフォローする自信はありましたが、あまりにも意固地に小説のなかに脈拍一切関係なしで投稿されるので、ついに最初にコンタクトのあった参加者からSOS。直接に個人にメッセージを送ると、角がたちそうなので、幹事もどきの私がキーワードの主旨を投稿しました。

 さて、わかってもらえたろうか、どう投稿してくれるだろうか、と、固唾の飲んで待つこと、一日ほど。思いもかけぬ反応にびっくりしてしまいました。彼は自分の投稿したエントリーをすべて消去。はてなのダイアリーも消去。英語版の一つの投稿記事を除いて足跡をすべて消し去っていきました。国境を越えてサービスを提供しようとしているはてなは、海外の非日本人使用者を一人失ってしまいました。言葉の違い、人種の違い、文化の違いでの衝突・入れ違いは、こちらでは日常茶飯事ですが、ネット界でもあるものだと実感させられた数日でした。

*1:当然、例外はありますけど。