人間や鳥などの脊椎動物は、夜間、脳の松果体からメラトニンというホルモンが分泌されます。メラトニンの分泌時間は夜の長さに反応し、体内時計が時間を計測しています。体内時計は光を感じる脳の領域と同じ視床下部内側基底部にあることが明らかになっています。また、脊椎動物では、生殖腺の発達を促すホルモンも下垂体前葉からの性腺刺激ホルモンの分泌を介して分泌されることもわかっていますので、季節の変化と発情に関するすべての機能が視床下部にあることになります。
光周性とは「光に反応して生物が活動のリズムを調整すること」だそうです。一晩中街灯のついている道路の街路樹は冬になっても葉を散らさずよわよわしい緑の葉をつけていたりします。見ていて痛々しいです。よっぴて電気をつけて仕事を続けていたり、飛行機で季節の違う国を往復したりしている人間たちは光周性などもうとっくに失っているのでしょうね。逆にいうと、性犯罪者を冬状態に保てば少しはおとなしくなれるのか……な?