ハンギであります。
ごちそうをいただくマオリ集落ですが、
すぐにはいただけません。
まず、集落の戦士たちに値踏みされます。
Te Wero (Challenge) と呼ばれるこの儀式の間、観客は静粛に顔をひきしめていなければなりません。笑うと首をとばされても文句は言えません。各バスから選ばれた代表人が戦士たちの挑戦を微動だにせず受けます。やりを振り回し、恐ろしい形相でせまってくるマオリ戦士たちと、上からこれまた凝った木彫りの鉈のような武器をふりかざしながらはっぱをかけるお姉さんたち。娘はかなりひいてました。が、堂々たる代表人さんたちのおかげで、無事クリア。集落の中へと案内されます。
集落に入りますと、あちこちで住人が生活のさまを見せてくれます。踊ったり歌ったり、籠作りを見せたり。息子の眼にとまったのは戦士たちの武器たちまわり。人の身体の部分をかたどったという武器をマオリのおにいさんたちが振り付きで詳しく説明してくれました。槍の先は舌で、それで脳をえぐるそうです。はは。ドラゴンボールでだれかやっていたな……
そして、角笛の音が高らかに集落に響き渡り Wharenui と呼ばれる集会場へと導かれます。7時半の予約でしたので、ホテルのお迎えは6時45分。この集会場へと案内されたのは8時近かったのではないかと。いつもは6時に夕ご飯を食べる子供たちははらぺこ(一応少し腹ごしらえはしたのですが)。"I'm starving." という娘をなだめながらの集会場入室。実はここでもう食べられると思っていた私でした。が、劇場形式の建物にちょっとびっくり、娘が心配。となりましたが、娘はすっかりショーにとりこまれ、静かに見ていてくれました。
ショーが終わって拍手喝采が静まると、次のもっと大きな Wharenui へ。いい匂いが漂ってきます。案内されたテーブルにつき、食前の祈りをすませますと、後はバッフェ形式のテーブルに突進して食べ放題。Hangiというのは火であつあつにした石を地面に掘った穴に埋めた食材の上にのっけてじっくり蒸す料理です。牛、羊、鶏、魚、芋、人参とサラダ。おいしかったです。メインの二巡、三巡が終わって人通りが途絶えた所で、デザート。写真のチョコレートプディングは最高でした。
食事をとりに行く元気もなく、メニューはママおまかせでテーブルで待っていた娘ですが、すっかり活力をとりもどしました。
何も文句は言わなかった息子ですが、やっぱり非常におなかがすいていたと思います。おかわりの後、ホットチョコレートで満足、満腹。ここまでの写真はすべて息子が撮りました。すこしトリミングしましたが。
夏はショーが二回あります。5時半にしておけば、こんなに子供たちを待たせることはなかったのに、と、反省しました。それでも最高の夕食だったと大満足の子供たち、よくがんばりました(拍手。
送迎バスつきですので、帰りももちろんホテルまで送ってもらえます。最後までユーモアたっぷりの解説をしてくれたドライバーさんにも拍手。ここはとってもお勧めです。
1220 Hinemaru Street,
Rotorua
Phone: +64-7-349 2999
www.maoriculture.co.nz