南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 大型連休もどき - 予定外ばっかり

「女王様誕生日」という祝日で一日がお休みでした。こちらの小学校は "Teacher Only Day"という、全校の先生が水入らずで会議のできる日(だと思います)のため生徒が登校しなくてよい日が一年に一回あります。今年は連休にのっかって、六月の二日でした。ので、子供たちは四連休。重ねて、息子の学年が連休明けに農場遠足でしたので、私も二日有給をとらせてもらいました。
 さて、四連休一日目の土曜日。一週間ほどごほごほが続いていたけどたいしたことはなかった娘が、なぜかこの日にひどくなりました。かなりの音量と、むせてもどしそうになったので、さすがに心配になりとりあえず上司に欠勤通告*1。お医者さんの予約は一番早くて二時間後。出かける前にAconiteを二回ほど服用しました。お医者さんに着く頃にはけっこう落ち着いていて、結局、熱なし、耳感染なし、胸クリア、のどが少々赤いかな、と、いう診断でした。一応細菌感染の検査をしますが、ま、大丈夫だと思います。休み明けにおさまってなかったらまたいらっしゃい、との、お医者さんのお言葉。Aconiteを続けて、午後にはどっかんと昼寝をして汗をたっぷりかいて、娘はクリア。
 四連休第二日目の日曜日。娘をまだ外に連れ出したくないので、主人が在宅中に私はかいもの、と、車のキーをまわします。かちかちかちかちかちかち。おい!かちかちかちかちかち。またかいな、orz。車トラブルで結局早朝買い物は決行ならず。幸い暖かい日で、またまたお世話になったAAの俊敏有能サービスのおかけで、午後、ランチ外食と買い物に変更となりました。夕刻はポップコーンを作って自宅で映画鑑賞。普段はテレビを見ながらは食べさせませんが、今回は特別。ポップコーンをもぐもぐしながら、薄暗くした部屋で劇場気分。見た映画は:

う〜む。ベン・スティラーもオーソン・ウィルソンももっとおもしろいのだけどな。なんとなくひねり不足と醒めた眼で見ていた私。娘は追いかけられシーンですなおにこわがり、息子は茶目っ気たっぷりの猿がすっかりお気に入り。
 四連休第三日目の祝日月曜日。実は前夜、私ののどのいがいがむし、活性化。のども頭も痛くて、私がダウン。幸い、主人の仕事は夕方からでしたので、半日寝させてもらいました。毎日NZ版学童保育で遊んでいる子供たちが、この時ばかりは、と、家中をおもちゃだらけにして遊んでいました。夕食はちょっと楽をさせてもらって、ピザの宅配。こういうお店がNZにあります。
Hell Pizza

 南島を起点とするNZのピザ店で、人気上昇中、店舗増加中で、ウェブサイトからほいさっさとオーダーできるお手軽さ。ちょっと高めですが、おいしいです。店の名前はもとよりピザの名前が七つの大罪をモチーフにしていますので、そちら方面では風当たりが強いようですが。私たちのお聞いにいりは強欲と、これは七つの大罪からはずれてしまいますが、のろわれしもの。またまた、テレビの前でもぐもぐしながら見た映画は:
アントブリー [DVD]

アントブリー [DVD]

おお、これはヒット。蟻の習性はなかなかよくカバーされ、それにファンタジーがほどよく加味され(蟻の魔術師!)、いじめられっこが友情に目覚めていく、子供向けの正道をいく秀作。こういう映画をみると原作が読みたくなってしまいますです。
 四連休第四日目はこどもだけの休日、火曜日。まだのどががさがさしていますが、そうそう寝ていられないので、のそのそとできる家事を少々。夕方、息子の習い事に外出して、変な勧誘もどきのお母さんに話しかけられ、声がかれ気味であります、orz。
 おまけは、今日水曜日、私だけの休日。こどもたちは学校復活。私は息子の農場遠足付き添い。バスにこどもたちと一緒につめこまれ、ひたすら冷え込む大型納屋で農場の人たちの話を聞いたあとは、うんちだらけの農場散歩。うんちを踏みたくなくてほとんど固まっている女の子、一名。大丈夫よ、ほら、外側は乾いているからつかないわ、と、踏んでみせる強硬派お母さん一名。よけいに固まる女の子。可哀想なので、一緒にしんがりでゆっくり歩きました。運動靴を持っていなかったので、この日のために特別に買ったおニューのスニーカーだとか。そりゃ、よごしたくないですよね、ぴかぴかの真っ白靴。学校側も思い切って長靴をはいてくるように言うとかすればよいのに、と、ちらと思いながら、ゆっくり歩を進めます。平気な子供たちは、固まった大きな糞を素手で持ち歩いています、^^;。素手でね〜。ちなみにうちの息子は中庸を行って、棒切れでいろいろと検証しながら散策していました。最難関は最初の部分だけで、うんち密度は歩をすすめるほどにまばらになり、白靴女の子も後半は楽に散歩を楽しんでました。柵からでていたはみだし羊三頭をおいかけて怒鳴られた男子数名。まだ血だらけの兎の頭蓋骨を棒切れの先で運ぼうとして怒られた男子一名。ああ、日本のぶどう狩り遠足とはかなり違うこちらの遠足……昼ご飯の後は農場の動物たちを訪問。馬をブラシし、鶏に餌をあげ、七面鳥と豚と柵を境にご対面。子供のことですから、興奮して騒ぎます。人が話をしているのに聞かないのは失礼だと思います、と、農場の係の人に注意されること数回。そして最後のハイライトの牛さん。実は一時間前に子牛が生まれたばかりです。静かにそっとね、と、何度も注意されてからの入場。反対側で農場の係の人が母親ではないもう一頭の牛の餌やりの説明をと口を開いたところで、ひそひそおしゃべりの声。はい、そこの女子、こちらの話を……と注意しかけたところで困った顔の係員。振り向くと、ひそひそ声の正体は付き添い先生の一人でした。反対側にうずくまる子牛にすっかり夢中で係の人など眼中にない様子。おいおい。結局こどもたちも子牛に注視。先生のおしゃべりはしばらく続き、困った顔の係員さんは餌やりは断念して、団体様を子牛の方へと誘導したのでありました。あの先生、結局気がついていないようで、生徒がおしゃべりをするといきなり怒鳴り声で注意するご仁なだけに(それも係員さんの話途中であっても気にせずに)やれやれでした。次回は違うグループになりたいなぁ。子牛はまだ足もたっていない状態で、きゃ、かわい!という段階ではありませんでした。でも、カメラを忘れていったのは非常に悔やまれます。帰りのバスで隣にすわった男の子は(息子は隣にすわってくれない……)週末はいつもおばあちゃんのところにいってベーキングをするのだという、なかなか頼もしい未来のパン屋さん。よいな〜、こういう子。冷たい空気の中の散歩でのどの快方がまた遠のきましたが、こどもたちの元気はかなり分けてもらった気分です。おとなもこどもも、もっとのびのびと遊べる時間が増えればよいのにな〜、と、思いつつ、私の五連休は終りを告げ、明日からまた仕事です。ま、一応、がんばろっと。

*1:はい、土曜日半日働いてます、T^T。