南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 「楽園の泉」アーサー・C・クラーク

宇宙えれべーた


Audio Bookというありがたい本を発見しました。朝晩の車通勤時間があっという間にすぎるようになりました。料理も庭仕事もなんのその。iPodさまさまであります。久しぶりにクラーク巨匠のお話。時間的にも距離的にも精神的にもあっちこっちに引き延ばされる、心地よい物語でした。最後の章がもうはらはらどきどきでとまらなくなってしまい、"The end. You've been listening to..."にたどり着いた時は夜中の二時をすぎていました。布団に入ると山の頂から天空にのびていくスペースエレベータのイメージが瞼の裏に浮かんで、とりわけ実りある時間旅行を終えた気分にさせてくれるクラーク読後感にどっぷりとつかりながらぐっすりと眠れました。翌日の仕事の成果は実りゆたかとは言えませんでしたが。

楽園の泉 (ハヤカワ文庫SF)

楽園の泉 (ハヤカワ文庫SF)