南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 "Be Cool" 楽しや嬉しや

面白かったです。前作「ゲット・ショーティ」を全然覚えていないのですが、それでも楽しめました。

テンポよく、一癖どころか、二癖も三癖もある音楽界のやくざ商売人とその部下達を相手に、度胸と口で切り抜けていくチリ・パーマーはジョン・トラボルタのはまり役。何となくにくめないご人相ですが、すごまなくてもやくざっぽい所は何なのでしょう?不思議な魅力の人です。主人のお気に入り(私も贔屓になりつつある)元プロレスラーのロックが、今回は何とカントリー・ウエスタン・シンガー希望のゲイの用心棒役。笑えます。もしかしたら、これが地か、と疑いたくなるような名演技。そこらの筋肉発達しただけの、同じキャラしかできない、アクション役者、見習いなさい。

他にも個々の脇役が、それぞれ脇には勿体ない台詞をポンポンと吐き、ありえない!!と思いつつも、共感してしまう人の姿を次々と展開してくれます。

ブラック・アイ・ピーズの生演奏で踊るユマ・サーマンジョン・トラボルタ。「パルプ・フィクション」のパロディだそうですが、それを思い出さなくてもきれいなシーン。ダンサーはいつでもどこでも、踊れます。エアロスミスのライブ・コンサートも迫力。本物だから当たり前か。

後から後から絶えざるピンチを切り抜け続けるチリ・パーマーの、その場限りの時間稼ぎにしか見えない、実は計算し尽くされた(?)策略に感心しているうちに、映画は大団円を迎えます。

蛇足:
エアロスミススティーブン・タイラーの娘さん。かの「ロード・オブ・ザ・リング」の麗しき妖精のお姫様を演じたリブ・タイラー。と、主人に指摘されて、考え込んでしまいました。ほら、口元がって。う〜〜〜〜む。アメリカのミック・ジャガーと言われる(そうです)スティーブンの口が・・・

ここの写真。ドリューちゃん可愛い。肝心の親子は小さすぎてわかりません。似てるかな?この父この娘(見るのは口元だけですよ)。結論、似てません。