自分でこれが正しい、と思うことを固執するときには、その眼が狂い耳も聞こえなくなるものだ、なぜなら、或る信念にとらわれると、その心にも偏向が生じるからだ。
人間はいつも、正しいだけでは生きられない。
山本周五郎「ながい坂」より(他人のブログの引用の引用なので、間違えていたらすみません。)
「自分は正しい」という強い信念を持ちつつも、「しかし、決して自分だけが正しいわけではない」という心の柔らかさ。それが、勇気なのだ、と私は思った。
Moli-Xiongさんによる「SPIRIT」のレビューより
固執と偏向に対して、柔らかさと勇気。やはり、東洋の思想*1というのは、懐が深いと実感してしまう、この頃です。
*1:難しい哲学者の比較とかではなくて、身の回りの人の想いの捉え方などから。