南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

初めはハインライン

夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))

 ロバート・A・ハインラインは大好きな作家です。無人島に漂流した時、もし一冊だけ本を持っていけるなら、と言われたら、一も二もなく、彼の「夏への扉」を選びます。英語版、日本語版両方持って行けたら言う事ないですね。彼のぐいぐいと引き込まれるような直の文章もさながら、福島正美先生の名訳はもう決定版です。
 ふーん、検索すると竹宮恵子さんが漫画にしてますね。読みたいような、読みたくないような。彼女の作品は、小中高校時代を通してよく読みました。多分好きなんでしょうけど、どこか波長が合わない部分が。
 で、ハインライン先生の作品はどれも好き。どこが好きかと言うと、登場人物の魅力でしょうね。話が多少???でもとにかく読まされてしまいます。何度も登場する長生き一族の長老、ラザルス・ロング(これでカタカナいいのかな?)、フランス美人のセシルちゃんが「I’m in love with him.」。わかりますね、その気持ち。きっとお似合いのカップルになるでしょう。何て言ったら、だんなさんに口をきいてもらえなくなりますね。このラザルス長老の出てくるお話は、もうどれも大長編ですが、気にならずに読めてしまうのが、この人のすごい所。でも、短編も忘れられません。未来史として少しまとまっていますが、「地球の緑の丘」は、いつ読んでも涙。「月を売った男」も、月一番乗りを執念で目指す億万長者のビジネスマンが(と、書くと全然面白くなさそうですね)生き生きと、まるでこちらに話しかけているように計画を進めます。
 何故、いきなりハインラインから始めたかと言いますと、映画を見たからですが、それはまた、次の日記に書きましょう。さあ、作品のリンクができるかな。