南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 "Battlestar Galactica" ひさびさの手応えのあるSF

 日本語を教えた生徒さんの中で、ものすごく記憶力のよい、五カ国語をあやつる人がいました。日本語は六カ国語目。でも、言語専門ではなく、物理学者です。Photographic Memory(写真のような記憶力、つまり完璧な記憶力)をお持ちですか、と、聞いた所、昔ほどよくない、と、言われました。でも、渡したプリントなど、ぜ〜んぶ、覚えていたりします。と、まぁ、教師にとってはちょっと恐怖な生徒さんではありましたが、この彼のお勧め。SFも当然好きで、スタートレックの話などもしたのですが、このシリーズは、細部に渡って、ていねいに作られているので、何度見てもあきないとか。スタートレックのどちらかと言えば、明るすぎて黒白はっきりの未来図に対し、こちらは敵も味方も善悪明暗いりみだれ、どこもかしこも灰色空間。と、いう前評判を聞いていたので、期待度はかなりのものでした。

 ストーリーは人類対機械の戦争です。面白みは先端技術を駆使して攻撃してくる機械人間たちに対し、人類はむか〜しのシステムを使って対抗するところでしょうか。コンピューターはのっとられないために、ネットワークをしません。空母に帰ってくる戦闘船たちは自動ガイドシステム無しに最後までマニュアル操縦で着地。光速を越える航法はFTL(Faster than Light)ジャンプ。ハイパースペースでも、ワープでもありません。超光速ジャンプです。これに、引退予定だったベテラン軍人がいきなり現場の指揮をとるはめになり、政府の教育顧問だった女性が上が全滅で大統領に就任したり、と、思いもかけない立場にほうりこまれる人たちの右往左往。

 三時間近くの長い映画でありました。足りません。幸いなことに、この後、テレビのシリーズが続きます。あ〜、幸せ。レンタル屋さんで次のDVDが待ってます。