南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 学校(其の壱)

今、こちらの学校は秋休みです。幸い、晴天続きで散歩に出たり、庭で遊んだりと、今の所、屋外活動で六歳半のありあまるエネルギーを発散してもらってます。

四学期制のこちらの学校は、春夏秋冬のお休みがあります。夏休み、こちらの夏ですから十二月と一月、が、一番長く六、七週間。一学期が二月に始まります。息子は二年生(year 2)、でも、学校に行き始めたのは一昨年からです。

0年生(year 0)から、こちらは始まります。小学校は入学式がなく、五歳のお誕生日の日に学校に入ります。当然、二月から始まる子もいれば、年末ぎりぎりの十一月、十二月に始まる子もいます。こんなにばらばらで、どうやって先生が対処するのか、とても不思議でした。とりあえず、私たちの住んでいるオークランドはNZで一番大きい都市(抵抗あるな、この言葉、人口100万ちょいですよ。)、当然学校もNZ基準では大きい方です。そこで、0年生は学期ごとにクラスが増えます。一学期に始まる子たちが一クラス、二学期には、又、もう一クラス増えて、新入生を迎え、三学期に又。と、いったぐあい。先生は大変ですよね、ぼろぼろと新しい生徒が、それも、ぴかぴかの0年生、学校初めてのどきどきわくわくの子供たちが、日ごとに加わってくるのですから。一応、お試し期間がありまして、誕生日の二週間前から、一週間に一度、午前中だけ授業に参加できます。正式に入学してからも、最初の一ヶ月くらいは午前中だけ(授業は九時三時)。ますます、先生は大変です。午前様の子と、午後様の子と、お試し期間の親子と。

ですから、授業はほとんどお遊び、と、聞いていました。でも、いざ息子が初めて見ると、結構アルファベットとか月日の名前とか、真面目に勉強してました。何だか、年始の子と年末の子と、随分差がつくのではないかと心配するのは教育ママ。順応性の高い子供たちは全然平気みたいです。一年生になると、クラスは再編成され、早い子も遅い子も取り混ぜ。皆、仲良く励んでます。結局、子供次第、先生次第。一年くらい、何のその。すべて仕切らなければ気の済まない日本の制度からは考えられない、柔軟なこちらの学校制度です。