南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

産婦人科病院 今昔 昔編 其の弐


子供が生まれると、Well Child Health Bookという物をもらえます。五歳まで、子供の成長過程を記録する本です。


出産後、妊娠中毒症が出て入院が少し長引きました。個室をもらえて、三食、子供のミルクとオムツ付き。哺乳瓶から、消毒道具から、全部、病院で用意してもらえます。部屋に大きな流しがついていて、赤ちゃんの入浴もできます。さすがにトイレ/シャワーはついてませんが、結構数があるので、必ずどこかが開いてます。少し、黄疸の出た息子は紫外線治療。病院付きの産婆さん/看護婦さんが、日に最低三回、お医者さんが一日一回、KYMの産婆さんが一日おき、診にきてくれます。皆、とても優しい。食事もおいしいし、ルームサービスでタオルは毎日取り替えてくれるし、オムツは下げてくれるし、と、赤ちゃんの世話だけに専念できるので、とても楽でした。


しかし、さすがに一週間過ぎるとホームシック。血圧がまだ高めでしたが、退院させてもらいました(まだまだいてもいいのよ、と、優しい看護婦さんたち)。


KYMの産婆さんが三回、家の往診。十二日目、十五日目、十九日目。母体の方も、血圧を下げる薬の処方箋をもらって、順調に回復。


その後は、Plunketなる幼児専門の健康管理所(?)。看護婦さんが駐在していて、予約して定期的にお邪魔します。体重、身長測定から始まって、成長過程を自分のファイルとWell Child Heath Bookに記入してくれます。
初めては一ヶ月目、次は六週間目、九週間目、三ヶ月、五ヶ月、七ヶ月、九ヶ月、一歳、一歳三ヶ月、二歳、三歳、四歳(optional)、最後が五歳。何かあれば、いつでも予約して相談に行けます。


予防接種:一回目、六週間。二回目、三ヶ月。三回目、五ヶ月。四回目、十五ヶ月。小児麻痺、ジフテリア破傷風、百日咳、B型肝炎、はしか、おたふく風邪、風疹をカバー。
接種はGPの看護婦さんに。もちろん、風邪などはお医者さんに診てもらいます。


病院、産婆さん、Plunketはもちろん、五歳までの子供の診療費も、無料。ほとんどが政府の補助が出ていて、薬代も微々たる物。ただし、週末や夜間やっている緊急医院は少し治療代が取られます。


とにかく、皆、優しくて、緊張した初産の母親をしっかりサポートしてくれました。さて、五年後は、次に続きます。

追記:
昔編 其の壱 id:minami-no-neko:20050519
今編 id:minami-no-neko:20050724