南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

公立病院 vs 私立病院

NZは公立病院は無料です。所得税として、給料を四分の一もっていくのですから、これくらいはしてもらわないと。でも、専門医にみてもらうには、まず一般医(GP、General Practitioner)に診てもらい、病院に紹介状を書いてもらわなければなりません。これは有料。


去年、主人がちょっと調子が悪く、病院紹介となりました。しかし、紹介してもらったにも関わらず、初診は待つ事、四時間。日本の病院だって、こんなに待った経験はありません。一回、診断がつくと、次からは専門医の予約制で待ち時間はなくなりました。でも、治療法がまた、納得がいきませんでした。原因不明(と、いうか、これ、それ、あれ、ではないけれど、どうしてでしょうね、という診断)、回復の見込みはほとんどなし、悪化を防ぐためにまだ生きている組織を焼き切ってしまいましょう、と、いう事でした。


しばらく、様子を見るのもよろしい、との事で、とりあえず、放置。私は鍼を進めたんですけど、うちの主人は駄目なんです。知人に聞いた所、見込みはあるとのこと。現代人の常である、ストレス、運動不足、不規則な食生活なども、貢献していると思います。鍼をはじめとする、東洋医学はこういった崩れた身体のバランスを取り戻すには、もってこいの方法ですが、薬で即、効果を現す西洋医学に馴染んでいる身にとってはうさん臭く聞こえるのでしょうか。原因がわからないのだから、下手にいじりたくないという、主人のいい分。頭は決して固い人ではないのですが。(鍼が怖いだけかもしれない、はは、書いちゃった。)


救いの主は義母。彼女も調子を崩して、専門医へ(大体、この家族、日本人顔負けのワーコホリック)。その主治医に聞いた所、方法あり。その後、話はとんとんと進み、今日、簡単な手術となりました。これで、悪化は食い止められるはず、うまく行けば回復も。場所は私立病院。やっぱり、私立の方が進んでいる訳です。さて、気になるお支払いは、政府はしてくれないので、個人持ち。健康保険の出番です。


健康保険は、まるっきり個人の自由です。自分で多々ある保険会社から選択して、契約します。特定の保険会社と契約して、社員にある程度補助してくれる会社もあります。選択もいろいろあります。うちは、昔は、一般医も含む80%還元の保険にかかっていました。でも、主人の会社が保険会社を替えたのを機に、一般医は含まず、その他が(入院、手術、歯科など)が100%還元(一応上限あり)に替えました。替えておいて、よかった。この手術が、80%だったら、ちときつい。一般医の100%還元もありますが、そうすると、月々の支払いが上がります。年間なにがしの計算をすると、たぶん、含まなくてもいいのではないかな、と。


と、いう事で、保険会社と連絡を取り、めでたく、請求書は直接病院からあちらへ送られる手配を整え、入院。無事、手術を終え、明日、退院します。ひと安心。一週間、自宅療養なので、せめて、痛みを和らげ、回復を早めるつぼのマッサージでもしてあげようと思ってます。