南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

太陽からの風

太陽コロナ


ちょっと遅れましたが、やっぱり書いておきます。

初めて、宇宙の帆船「ソーラーセイル」の事を読んだのは、紛れもないアーサー・C・クラークの短編。それまで、宇宙空間の移動といったら、ミサイル型に三角の羽をはやし、お尻から火を噴きながら、飛ぶ宇宙船が定番でした。「宇宙戦艦ヤマト」は例外。あれだって、燃料推進だし。広大な帆を広げて、太陽風だけで宇宙空間を横切るヨットレースのイメージはとても強烈でした。


現実となった、太陽帆船 Cosmos 1計画。惜しくも打ち上げで失敗。軌道にのれず、と、言うか、達せず。原因はまだ不明。とても、残念です。って、別に寄付している訳でもなし、ただの見物人ですが。計画は、地球の周回軌道に帆船をおさめたロケットを乗っけて、帆船を解放し、帆を広げた後、何度か地球を周回できればいいな、と、いう所。帆も長持ちする作りではなく、周回している間に、まあ、ぼろぼろになるでしょう。全部、破ける前に、軌道にでも載れれば、万々歳。でも、たぶん最後は地球に落ちて流れ星の確率の方が高いでしょう。と、いった主旨だったと思います。


最後には銀河系を脱出しそうな勢いのクラークの帆船には、まだ、ほど遠いですが、それでも、貴重な一歩。是非、またの挑戦を見守りたいと思います。

  • 太陽コロナの写真はAPODより引用させていただいてます