南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 重力圏脱出 

ディスカバリー打ち上げ成功


写真はAPOD 2005年7月27日より引用

スペースシャトルディスカバリー」は国際宇宙ステーションドッキングにむけて準備中。無事に上がって、本当によかった。無事に仕事を終えて、帰還できますように。


星好き、SF好きなら、誰しも言ってみたいのが「やっぱり地球は青かった。」だと思います。写真だって、精巧な地球儀だって、五万とありますが、やはり、自分の眼で実物を見てみたい。しかし、このもうもうたる白煙噴き上げ、火の柱とともに舞い上がるシャトルの中は、非人道的な加速度でものすごい圧がかかります。よっぽど健康的な方でないと、(現在では、それに、よっぽど頭がいいか、運がいいか、お金があるか、と、いう条件が連なって)乗船できません。上がれば上がったで、地球の重力から解放されて、ふわふわと船内を漂う羽目になります。


こういう重力の激変に耐えられ、さらに、それを楽しめる神経の達者な方もたくさんいらっしゃるとは思いますが、船酔いでさえ克服できない軟弱な一般人の為に(?)技術者が頭をしぼってくれているのがスペースエレベーター*1(英語版Space Elevator)。


地球と静止軌道上にある人工衛星小惑星を引っ張って来てもいいのですけど)をケーブルでつないで、エレベーターを行き来させる計画です。これで快適な1Gのもと、ゆっくりと衛星まで上りながら徐々に小さくなる地球の景観を楽しめます。白い雲たなびく、青い水の星を眺め、ついでに大気のゆらめきで瞬く事のない満天の星々を眺め、人工衛星内のホテル(これもちゃんと回転して1Gを供給する)で一泊して、降下。胸をつぶされる事もなく、足の浮つく事もなく、宇宙体験。


一旦建設さえしてしまえば、遠心力をうまく利用して運航費は皆無に近いのはSFの話。実際には、動力はもちろん、ケーブルやエレベータ本体に適する材料、維持方法、問題山積みです。お客さん運べるのは、いつになることでしょう。

*1:すみません、リンク繋がるか、どなたか、教えて下さい