南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 ハンバーグ 対 ハンバーガー

日本のレストランでは定番のハンバーグ定食。お肉料理屋さんだったら、どこにでもあるメニュー(ですよね?)。家庭料理でもお母さん手作りハンバーグは忘れられない味。とりあわせはいろいろありそうですが、ハンバーグに人参とブロッコリーを添えて、ご飯とスープなどなど。


お持ち帰りのすし屋さんが爆発的に増加してはいますが、まだまだ、肉料理主体のニュージーランド。骨付き肉をロースト、ステーキをバーベキュー、そしてひき肉はミートソース。は、簡単でいいのですが、まだ、スプーンの使えない、手づかみ給仕の娘の為に、ひき肉を固めてハンバーグを作る回数が増え出しました。肉汁も適度に味をつけて、自家製ソース。「百個でも食べられるよ。」と、毎回好評で食べてもらってます。


初めて家で作った時のこと。
主人「今晩のおかずは何?」
私「ハンバーグ」
主人「ハンバーガーだろ?」(発音を直す口調)
私「違う、ハンバーグ。ほら、ドイツの都市のハンブルグから来た。」
主人「それは、知ってるよ。でも、ハンバーガーだろ?」
私「パンはないから、ガーじゃないの。」


よくよく考えてみると、こちらでハンバーグ定食というものにはお目にかかったことがないような。ステーキ屋さんも、牛や鳥や羊、はては鹿やうさぎなど肉の種類とソースは豊富なれど、かたまりしかメニューに載ってません。専門料理ではないレストランだと、ハンバーガー定食。分厚いハンバーグとレタス、トマト、キュウリのピクルスをはさんだ、これ又巨大な丸パンが、でんと大皿に載り、横にフライドポテトが山盛り。これをナイフとフォークで食べます。もちろん万国共通ハンバーガーファーストフードチェーンはNZ進出済みで、今では羊を見られるより多く眼につきます。


ゆで人参と蒸しブロッコリーか、ゆでグリーンピース。これに白ご飯とハンバーグを大皿に載せて夕食の我が家。先日、帰宅途中の主人から確認の電話。


主人「何か、買い物ある?」
私「食パンと牛乳、お願い。」
主人「今晩のおかずは何?」
私「ハンバーグ。」
主人「じゃ、丸パンも買ったほうがいいか?」
私「ごはん、炊いてあるよ。」
主人「でも、丸パンも買って行くよ。息子も食べるだろうし。」


と、言う事で、帰宅すると、丸パンとバターとトマトなどを刻んで食卓に加えた主人。かなり厚めのハンバーグだったので、どうするかと見ていたら、横に半分に切って薄くして、ハンバーガーを作りました。私は、日本風ハンバーグ定食。白ご飯の好きな息子も、主人のパンの誘惑を断って、ハンバーグ定食で食べました。娘は無頓着にてづかみ給仕。日本食大好き、白ご飯も好きな主人ですが、ハンバーグだけはどうしてもハンバーガーにして食べないと気がすまないようです。やっぱり、ファーストフードに毒されているのでしょうか?それとも、単なる習慣?