南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

車事情

こちらは英国連邦と言う事で、車は左側通行です。つまり、日本と同じ。道を渡る時に、右見て、左見て、もう一度右を見て、安全確認できます。ヨーロッパは狭いオランダに渡り、右見ての安全確認をして道路を渡ろうとし、車に轢かれそうになった友人を見て、足がすくんだのは私です。まあ、しばらくすれば慣れるのですが、いざと言う時の反射神経が長年の慣れに従うので、慣れた時の気の緩みが、又、怖い所でした。その点、ここは大丈夫です。

NZは日本とほぼ同じ面積の国土に、人口はようやく四百万に届いた所。これで、地方バスの採算を合わせろと言う方が無理な物。一番の大都市のオークランドでさえ、バス会社は四苦八苦してます。当然、移動は自家用車中心。現在では、家族一人に一台というのも珍しくありません。車の種類は日本車、米車、欧車、よりどりみどり。ただし、新車を買える幸運な人々はほんの一握り。大衆は各国からのお下がりを乗り回しています。中古車もピンからきりまで。地方紙に広告を載せる個人売買、週に一回開かれる車のオークション、これ又週一の、のみの市ならぬ車の市。もちろん、中古車販売店も有り余るほどあります。やはり、車の売買は業者を通したいもの。車検(WOF Warrant of Fitness)や登録証(Registration)が有効である事は、最低条件(個人売買でうやむやで泣き寝入りって結構聞く話です)。市やオークション会場の一角にはには大抵AA(Automobile Association)が検査場を構えています。少々、自腹を切っても受けておいた方が安心できます。こちらが、お役所からの車売買に関する心得集。

さて、無事車を購入後は早速運転。しかし、交通規則が微妙な所で違いますので、眼を通しておきたいのが、NZの交通規則集 Road Code。私はこちらで免許をとりまして、日本では助手席専門ですので、細かい違いはよくわかりません。ただ、一番間違えやすいのは、対向車と同じ方向に曲がりたい場合だと聞きました。もし、自分が左折したいとします。対向車が同じ通りに右折で入りたいとウィンカーを出して走ってきます。この場合、相手に譲らなければいけません。一旦停止をして、対向車を入れさせてあげてから、左折します。ただし、二車線で、隣の車線から(道路中央よりの)直進する車が続いている場合は待たなくても構いません。道路に書いてある優先順位の線がこちら優先(相手が二本、こちらが一本)の場合も待たなくて構いません。と、但し書きが続きますので、しっかりRoad Codeを読みましょう。海外からの移民も増加していますし、旅行者も車移動をする方が多数です。慣れない物同士、できるだけ不慮の事態を避ける為、万が一不慮の事態に巻き込まれてしまった時、自分の立場をしっかり捉える為にも。

車自体ですが、古いです。日本じゃもう走ってないぞ、と、言う車種がごろごろ走っている、とは、知人の知人の日本人の女の子の言葉。当時、運転していた私のホンダシビックを、こんなクラシック見た事ないと申されました。カーナビは当然ありません(ないと思います、ないんじゃないかな、とりあえず庶民の立場から)。音響システムは、、、ただいまの私の愛車はパグことプジョー。何故か日本経由で、ラジオは日本バンド向け。こちらのラジオは一局しか入りません。あとは壊れたテープデッキ。買い換えれば済む事ですけど。こういうのが市場にいっぱい出回ってます。小型トラックなんて、日本のなんとか土管やさんの店名及び電話番号がでかでかと書かれたそのままを、平気で乗り回してます。エアコンもなくても何とかしのげます。

後は、地図としっかりお友達となり、前進あるのみ。スピード違反は警察の主収入源。おまわりさん達が眼を光らせてますので、ゆっくりと。飲酒運転は一発で、免停。監獄行きもありえます。パーティーはタクシーの割り勘で。