南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

子守り

In New Zealand, it is against the law to leave children under 14 without making reasonable provision for their care and supervision. What is considered ‘reasonable’ also takes into account the circumstances under which children are left alone and the length of time they are alone. Parents are required to assess all the circumstances and make sure that any child left alone is safe and in no danger.

Child, Youth and Familyサイトより、抜粋

ニュージーランドでは、十四歳より下の子供に留守番させるのは違法です。十四歳以上の誰かが必ずついていないといけません。鍵っ子などもっての他です。共働きの両親を持つ子供達は、学校がひけると、学校内や市役所関係のリクリエーションセンターなどのAfter School Careに行きます。

子供のいる夫婦が夜、外出したい場合は、ベビー・シッターの出番となります。猫家も何回かお世話になりましたが、これがもう、ピンからきりまで。

  • 一番手(息子一才半)
    • 主人の同僚の若い女の子(二十代前半、だったと思います)。経験有り。息子の前にしゃがんで初めまして。これには少し感心しました。子供と話す時は相手の目線に合わせましょうと読んだのはどこだったか。背の低い私には簡単ですが、こちらの身長のある人々にはなかなかできません。彼女はかなり小柄の人でしたが。すぐに一緒に遊びだし、親達はその隙にこっそりドアから脱出。帰宅して、事後報告。泣かれたのは一回だけだったそうです。就寝時間に近くなったので、おもちゃや本で少しずつ、子供部屋に誘導。その途中、私たちの写真を見つけ、思わず 'Look, Mummy and Daddy."と指差してしまったそうです。途端に、"Mummy....;_;"。だっことお話と唄でなだめて、ようやく就寝。朝まで、ぐっすり眠ってくれました。と、言う事で、一番手は合格点。
  • 二番手(息子 二歳くらい)
    • 義父母がレストラン経営をしていた頃。皿洗いをやっていた母娘。この娘がいたく息子を気に入っていて、子守りをさせてくれ(もちろん無料で)と、顔を合わせる度に口説かれました。ある土曜出勤の日、どうしても都合がつかなくて、好意に甘える事に。六時近く、仕事帰りに駆けつけると、彼女の妹が出迎えて、「遅かったわね。私もパーティーに行かなくちゃいけないのに。」一応六時までとは言ってあったはずですが、当人はもうちゃっかりパーティーに行かれたそうです。それで、何をしていたかと言いますと、一日インドのホラー映画(!!)を見ていたとの事(イスラム教一家でした)。無料ほど怖い物はないという教訓。
  • 三番手 (息子 二歳半ころ)
    • 主人の知り合い。小銭を稼ぎたいので、子守りの機会があったら是非にということで。週に一回の日本語の授業の時、大体は主人が早めに帰ってくれますが、この晩はどうしてもぬけられない会合出席。彼女は約束の時間より遅れる事三十分。渋滞に巻き込まれたのこと。来た事もない家で、会った事もない子供の世話をするのだから、もう少し余裕をみてほしかったものです。こちらも授業に遅れそうなので、説明もそこそこに出発。私が帰宅した時は、もう主人も帰っていたので、彼女の姿はなし。一応、息子は爆睡中。翌朝、おむつを替える時、眼が点に。前後が逆で、後ろでテープがとまってます。主人が後で聞いた所、おむつをしている子の子守りは初めてだったとの事。この方も没。
  • 四番手もどき (先週 息子六歳、娘二十ヶ月)
    • 主人のいとこの子供。子守りだったらいつでも引き受けるからと彼女の弁。とりあえず、顔合わせとして、うちに遊びに来てもらいました。数日後、主人に電話。ちょっと自信がないからと申し出撤退。実は子守りの経験皆無。ここに至って、プロに頼む事を決意(遅い)。
  • 四番手 (先週 息子六歳、娘二十ヶ月)
    • 近所の方のおすすめで、同じ通りにすんでいる元看護婦のベテランベビーシッター。昨年、初孫がうまれたとか。電話で紹介後、顔合わせの手配。おもちゃを持参でご登場。ちょうど宿題をやっていた息子はもう気もそぞろ。あまり時間がなかったので、では、次回にたっぷり遊びましょう、と、期待満々で理想的な初顔合わせ。当日、時間きっかりにドアのベルの音。夕食の手配、着替えの場所などを確認した後、お遊びの時間。さっそくお任せして、こちらは外出の支度。その間に子供達は夕食も終え、新しいおもちゃに夢中。両親のいってきますのあいさつも無視。夜中に帰って来ると、部屋のおもちゃも洗い物も片付いているし、子供の服はきちんとたたんで重ねられているしで、びっくり。まあ、Nunny Agency(子守り斡旋所、かな)などから派遣されるプロ達はこういう事もするとは聞いていたのですが、まさか実際やってくれる人がいるとは。このベテランさんの場合、夕食も持参でした(一応、こちらからもすすめたのですが)。子供達は何の面倒もなく、いい子に就寝したとの事。できすぎのベビーシッター。もう、他の人には頼めません。