南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 指導者の覚悟

"I am the only one who could be killed."

スター・トレック エンタープライズ DVDコンプリート・シーズン 1 コレクターズ・ボックス

スター・トレック エンタープライズ DVDコンプリート・シーズン 1 コレクターズ・ボックス

こちらでは、今、スター・トレック新シリーズ「エンタープライズ」を放映してます。スター・トレックは、エピソードによって当たりはずれが激しく、一概にファンとは言えません。この新シリーズも最初は少しかったるかったのですが、異人種間の諍いがエスカレートしだすに従って面白くなってきました。「ディープスペース9」の時もそうでしたが、戦争にならないと面白くならないと言うのも寂しい話ですが。

初代エンターブライズの艦長は、初めて異人種間の連盟らしき物を成立させます。昔からいがみ合っていた青肌人種と毛むくじゃら人種。星系はずれでいつもいざこざがありました。実はこれを煽っていた、悪玉人種の存在が立証でき、不承不承ながらも協議に同意したこの二人種。バルカン人も入れて、四人種連盟の初成立です。ところが、ふとした事から青肌艦長の副官を撃ち殺してしまった、毛むくじゃら大使。船(これは毛むくじゃらを装った悪玉の仕業)も副官も失って何もしないと部下への示しがつかないと、決闘を申し込む青肌艦長。殺されたくないので断る毛むくじゃら大使(当然ですね)。頭の痛いエンターブライズ艦長は抜け道を探します。見つかった抜け道が、決闘の代役。つまり、かわりに殺されるという事。

「大使が殺されれば、毛むくじゃら人種は連盟から脱退する。決闘を行わなければ、あるいはあの艦長が殺されれば、青肌が連盟から脱退する。おれが殺されても人類艦隊は手を引かない。だから、殺されていいのはおれだけだ。」

どこかの誰かさんも、他人を死地に送り込むばっかりではなく、単独で乗り込むくらいの覚悟でやってくれれば、きっとタワーに突撃などされなかったと思うのですが。