母の俳句の整理などしておりますが、先日親戚の方より、かなり専門的なご指導をいただきました。俳句とは、五七五と季語だけではなかったのです(汗。
”俳句は十七音字と「切れ」で成立する一行詩である" 杏芽
- 一行縦に書き、字間に空白を入れない
- そのスタイルできちっと「切れ」があること
俳句には「切れ」というものがあります。一句のどこかに言い切ったところがあって、そこで意味の流れが切断されるのです。このことを知らないで俳句を理解することはできません。
ふつう、俳句の切れは1か所です。けれど、2か所切れのある句や、3か所切れのある句も作られています。3か所も切れる句は、「三段切れ」と呼ばれてきらわれます。いろいろなものが並んで、何を言いたいのがはっきりしなくなることが多いからです。
「切れ字」と「切れ」より抜粋
と、言う事で、ていねいに添削していただきました。一部をご紹介しますと:
「不死鳥の眠りし夜の花ざくろ」
中七(真ん中の七文字)を「眠りし夜や」としてもらいたい。「夜の」では下五(最後の五文字)にかかる。「の」に切る力はない。「や」(助詞)には切る力がある。良い例(切れ=/)として、
「夏まつり/追い風にのるひめみこし」
「煮え切らぬ一日を過ぐ/梅雨じめり」
特に、二番目の句は、「梅雨じめり」が体言、中七の中の「過ぐ」は自上二でよい切れ。「過ぐる」だと連体形なので不適当。
製本の際には縦書きのつもりでしたが、危うくスペースを入れてしまう所でした。他にもたくさん校正の手がかりをいただき、大変助かりました。