南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 息子の夢 その二 及び、科学の常識今昔


惑星編

"I want to be an astronaut and go visit Xena. (宇宙飛行士になって、ジーナに行きたいんだ)"

学校で惑星を勉強している息子の弁です。ジーナ (Xena)とは最近発見された太陽系第十惑星候補の仮名称*1です。え〜、もう学校でそんなのを教えているの、と、尋ねたら、授業ではなく友達が新聞の切り抜きをもってきて教えてもらった話だそうです。ちょっと、ほっとしたやら、残念やら。太陽系九惑星の図を眺めて、じゃあ、ここらへんにジーナがあるのかな、と、一生懸命見ています。そうねぇ、太陽系の家族のお星さまは九個じゃなくて、十個になったんだ、と、言ったら、

"No, Mum. It's not a star. It's a planet."

と、訂正されました。はい、恒星ではありませんで、惑星でした。日本語の星はどっちでもよかったような気もしますが。

地球編

昨日のなかを先生のコメントで紹介されたサイト「太陽は地球のまわりを回っている!??」国立天文台ニュース 2004年10月21日)

算数・理科の得意な日本国じゃありませんでしたっけ?それは、スモッグだらけでネオンサインぴかぴかの夜空を眺める物好き探究心豊かな子供にするのは大変*2でしょうが、天動説!!!一気に何世紀、逆戻りしてるんでしょ?

銀河編

昔の仕事場で、専門学校出たての若同僚がいました。観光業専科ですが、今時の学校ですから、コンピューターもてきぱきとこなし、ウィンドウズのアプリをほいほいと軽く渡り歩いて仕事をこなします。デスクトップの模様替えをしているのを横目で見て、教えてもらったりしました。その彼女がある日、ぽつりと、

"Hey, how do you spell galaxy? (ギャラクシーのスペル、わかる?)"

少々、ずっこけながら、じー、えい、える、えい、えっくす、わい、だよ、と、教えると、

"Thanks. But, what is a galaxy anyway? (ありがと。でも、ギャラクシーって何なの?)"

ちょっと、目まいがしました。えーとね、地球が太陽の回りをまわってるでしょ、に、始まり、ちょっとした宇宙旅行をしてみましたが、わかってくれたのか自信はありません。

"How do you know all this?(なんで知ってるの)"との、お返事。

電子編

もう一つは、友人宅でテレビのクイズ番組を見ていた時のこと。

"Question. Is an electron positive or negative? (質問。電子は正荷か、負荷か?)" (まじめな大人のクイズ番組です。)

ソファでくつろいでいる、四年制の大学を成績よく出た女子(文系だけど)"Positive!(正荷)"
隣に座っている英語教師のだんな、"I think so, too.(ぼくもそう思う)"
私、"Well, it is negative.(えーと、負荷だけど)"
女子、"No, it can't be.(まさか?)"

ここでは、目が・。おりよく、正解が出まして、もちろん電子はマイナスです。もちろんだと思っていたのは私だけでしたが。

"How did you know?(なんで知ってるの?)"と、女子のお言葉でした。

結論(ではないけど)

「NZ算数 今昔」でも書きましたが、こういう事もあって、こちらの教育制度に非常に懐疑的だったのですが。何年か、日本の小学校に行かせてみようかな*3、とか。でも、こういうのは、世界的現象なのでしょうか?いや、今、一番頑張っているのは、某アジア国でしょうね。ちょっとこわいけど。

*1:参照 UB313(仮名称「ジーナ」)、第十惑星か、否か第十惑星、冥王星より大きめ太陽系の新しい仲間などなど

*2:でも、北海道の学校も入っているらしい。正解は皆、ここから?

*3:主人と義母が承知するわけないのだけど。