南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 花火の日、後日談

 日本ですと、夏の風物詩で大騒ぎされることもない(花火大会は別ですが)花火ですが、ニュージーランドではかなりのおおごとです。毎年、事故が起こるは、馬鹿騒ぎは起こるは、で、来年からこのお祭りはなくなるかもしれません。

 こうした事件も含め、北部警察管区では4日午後6時から5日午前1時までにあった騒ぎに関する通報は前週を56%上回る423件、助けを求める通報は通常の土曜より約30%多い1,474件に達したという。
 こうした現状を踏まえ、花火の販売を禁止する法案が今週、議会で審議されることになっている。TV3の世論調査では、花火の販売禁止に賛成するのは52%となり、反対の45%を上回っている。

「花火めぐる騒ぎが各地で発生 Guy Fawkes Day」より抜粋

(ザッツ・ニュージーランド、一般ニュース、2006-11-05)

 一年に一度しか許されないから大騒ぎになるのか、もともと不注意のお国柄なのか、とにかく、毎年、事故が絶えません。悪ガキのいたずらも年々増しているようです。この日はペット達(特に猫)は自宅謹慎してもらいます。子供同士が花火のけしかけあいをしたり、若者がこれをよい機会にと集まって飲んだくれたり、果ては脇にそれた(わざとではないと思うのですが)花火で家が燃えてしまったり……

 主人によると、昔はもっと節操があったそうです。子供も大人も一生懸命お金を貯めておいて、年に一度入荷される花火の中から、できるだけ格好いい花火を購入して、ちゃんと広い所で花火自体を楽しんでいたとか。でも、この祭り事がなくなってもそう残念ではないそうです。もともとは、政府の建物を爆破しようとしたテロリストもどきを未然に防いだことを祝うイギリスのお祭りで、正当な所では、このテロリストもどきをかたどった人形を作って、それを火祭りにあげます。確かに、穏やかではありません。

 花火の店頭販売が許されたのは、この祭りの日の一週間前から。これも、昔は三ヶ月前、ちょっと短くなって、一ヶ月前、二週間前とどんどん短縮されていきました。祭りの日の後は、残った花火は処分しなければいけません。年越し花火は違法です。個人宅で花火を楽しむのも、この日以外は違法。ですが、中国人のお宅が子供の誕生日を祝って、パチパチやっているのを聞いたこともあります。さてさて、これからどうなることやら。