南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

髄膜炎予防接種

密かに流行している髄膜炎(現地ニュージーランドでです、念のため。もし日本でお読みの方、パニクらないで下さい)。ここ十年ほど、亡くなる方が後を絶ちません。細菌感染なので、抗生物質の投与で、治療はできます。しかし、風邪と症状がそっくりなので、お医者さんにいっても診断が難しい。いったん発病すると、進行が早く、髄膜炎から敗血症へ。なんとか、命をとりとめても、手足を失ったり、身体の自由がきかなくなったり。


息子がまだおなかにいるときに、同僚を亡くしました。一人暮らしのおばさま。風邪だと思い、家で寝ていました。息子さんが夜、様子を見に行った時には高熱で朦朧状態。救急車で病院に運ばれましたが、意識が戻る事はありませんでした。つい、数日前に隣で楽しくお喋りしていた人を亡くしてしまったショック。まだ、恐ろしい病原菌がどこかに潜んでいそうで、皆、神経質によく手を洗いました。他にも、時々、新聞に載りますが、とにかく、進行が早いので、恐ろしい。と、いう事で、子供が熱を出すと、かなり緊張してしまいます。


気をつけなければいけない症状
子供:発熱、食欲不振、吐く、泣く、眠気、光を嫌う、発疹
大人:発熱、頭痛、首の痛み、関節の痛み、吐き気、眠気、光を嫌う、発疹

前は、発疹が一番の目安となっていました。でも、発疹は敗血症の症状でここまで待つと手遅れになる可能性が大きい。最近では、発熱と首、関節の痛みをチェックが優先です。

そして、ようやく予防接種の実用化。髄膜炎の症状を引き起こす原因はさまざまですが、一番致命的な細菌を狙ったワクチン接種。六週間おきに、三回接種されます。娘は無事終わりました。息子が、昨日、二回目の接種。学校から息子の様子が芳しくないとの連絡。おりからも、強風の中、雹混じりの雨。学校前の通りはお迎えの車で一杯で、うちから車で迎えに行っても、半分は歩くはめになるのは目に見えてます。レインコートと傘、乳母車は雨カバーの完全武装でお迎え。飛ばされそうになる息子の傘を片手で押さえ、片手で乳母車を押しての帰宅。ものすごく寒かったにも関わらず、私は身体がぽかぽかでした。息子はすぐ横になりました。熱と頭痛。夜もかなり苦しそうで、今日は自宅療養。一回目は注射された腕の痛みだけでしたが、二回目はかなり、効きました。後、一回、がんばれ。


それにしても、昨日は寒い日でした。最高気温、13度C、最低気温、10度C。関東地方の冬の木枯らしには及びませんが、風に頬を切られるようでした。