南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」海賊映画 其の壱 良

巷で噂のジョニーさんが、どんな海賊するのかな?と。


ジョニー・デップはなんといっても「ギルバート・グレイプ;WHAT'S EATING GILBERT GRAPE [DVD]」の優しいお兄さんが一番印象に残ってます。と、いうか、他のを見ていないと言った方が正解です。随分後になって「シザーハンズ [DVD]」の主演だと知りましたが、あの人造人間のメークから素顔は絶対わかりません。今度の海賊も眼の周りを真っ黒に塗ってばさばさの汚い長髪しているので、何となく素顔が思い浮かびません。でも、役者さんの素顔を見に映画を観る訳ではなく、どれだけ話に浸らせてもらえるか、ですよね。この一見剽軽、でも、本当はものすごい実力も兼ねている奥の深い(?)、流れ者のもと海賊キャプテンは優れものでした。こんな映画を演じるのは楽しそうだな、よくま、これだけ、違うキャラを演じこなせる物だな、とは、観終わってからの感想。


準主役はオーランド・ブルーム。彼はなんと言っても「ロード・オブ・ザ・リング」のエルフ、レゴラス。初めての映画でこれだけあたってしまうと、イメージが固定されてしまって大変です。この映画だって、初めの顔出しで、彼かな?違うね。いや、やっぱりそうだ。(ちゃんとキャストを読んでなかったもんで)と、主人と二人で食い入るように見つめてしまいました。とんがり耳と脱色金髪がないと、かなり感じが違います。でも、ジョニーさんと剣を交えるときのあの軽快な足さばきは、レゴラスが岩場を踊るように渡っていたときと寸部違わず。あの柔らかな声だって、やっぱりレゴラス。と、抜けませんです、イメージが。


肝心の映画は、微妙な所。面白いんだけどな、、、ジョニーさんの熱演振りは文句なし。ただ、アクションアドベンチャーにしては、アクションが少ない気がします。一番見応えがあったのは、一番最初のソードファイト、ジョニーさん対レゴラス、もとい、オーランド君。その後は、何だかちょっと生温くて。ストーリーの方は、行って帰って、又、行ってと、結構どんでん返しで楽しめます。


これも、続編が出るそうです。今度は手堅い敵を用意して、格好いいチャンバラシーンを見せてほしい。できれば、洞窟のお宝ももう少し豪華に。