- 出版社/メーカー: アミューズソフトエンタテインメント
- 発売日: 2005/02/25
- メディア: DVD
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暗い暗い予告編につられて借りてはきましたが、主演男優、ヴィン・ディーゼルはあまり好みでないんです。と、検索してたら、彼はあの「アイアン・ジャイアント*2」の声をしてました。あの、ロボットの声です。ちょっと、見直したりして。そして、この映画も予想に反して面白かったです。
まず、眼を引くのは、悪者軍団の悪趣味なまでのゴシック調。宇宙空間から惑星着陸までこなすらしい宇宙船は、大気摩擦なんてまるっきり無視のごてごて装飾。悪者親分が闇の力でシールドでも張ってるのかな?この大仰な宇宙船がいきなり地上につきささると、装飾がわらわらと分離して、そのまま戦闘船となって街を攻撃しだします。何だか、蜂が巣から飛び出して襲ってくるような不気味さ。そして、船内ではごてごての鎧兜に身を固めた軍団と、その親分、ロード・マーシャル。親分の兜が三面ついていて、まるで阿修羅像のよう。うーん、いいですね。でも、その下からでてきた顔が普通の顔だったので、少しがっかりしました。人の顔は主人公以外、ほとんど細工してないみたいです。でも、あれだけ、メカと小物に凝ってくれたので、満足。
話の方も、いろいろ腹黒い人間達が画策していて、飽きません。主人公自体が懸賞金のかかったお尋ね者。「世界を救うのはあなたしかいない。」と、定番の懇願を一旦は退けるけど、やっぱり巻き込まれてしまうのは、よくある筋。よくある筋なんですけど、腹黒人間の絡み具合がしっかり書き込まれていて、何となく大好きなSF大作「デューン*3」を思い出してしまいました。映画版「デューン」よりはこちらの方がずっと面白かったです。アクション・シーンもなかなか見応えがあったし。特にリディックのガールフレンド(?)役のアレクサ・ダヴァロス。映画は初めてだそうです。ま、スタントも多分に入ってはいるでしょうが、すれた女囚人大暴れを迫真の演技。これからが、楽しみ。
願わくは、最後の親分との対決をもう少し何とか、、、暴君の最後はあんな物だと言ってしまえば、それ限りですが。何とはなしに、続編を匂わせるエンディングではありますが、十分及第点です。