南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

 「キング・コング」 優秀

観てまいりました。いや〜、すごい。面白かった。早めに劇場についたのですが、もうゲートの前には列ができてました。開場するまでに列は伸びに伸び、こんなに人が並ぶのを見たのは、ニュージーランドに来て初めてです。まあ、国雄監督の最新映画ですから。

序盤がちょっとかったるいかな、と、思いました(昔のニューヨークのシーンはなかなかですけど)。島について原住民と会うあたりはどうしても「ロード・オブ・ザ・リング」と重なってしまって、^^;。だって、メークがそっくりなのです、オークと。

しかし、恐竜が出て来るあたりからは、もう息もつく暇もなく見せてくれます。「ジェラシック・パーク」顔負け(かなりの大差のついた)のすごい恐竜シーンが惜しげもなく次から次へと展開し、ピーター・ジャクソンお得意のおどろおどろしい生き物(一メートルもある百足とか、米袋ほどのイナゴとか、ヒトより長い蛭とか)がその間に登場し、主人公のキングコングがその真ん中を突進します。息がつけないのでもう大変と思った所で、ひょいと剽軽な場面や、いきなり静かな美しい場面が展開されたりして、流石です。

大きいスクリーンで目が回りました。高所恐怖症なので、吊り橋や高い塔を上るシーンは自分の足がぞくぞくします。隣のティーンの可愛い女の子達は、"Oh, yuk, oh, my god, oh my god, oowwww gosh."とつぶやきっぱなし。劇場ならではの映画鑑賞の楽しみ。

ナオミ・ワッツさん、素敵です。でも、何と言っても主役のキングコング。表情がかわいいです。あんなペットがいたら天下無敵だな、と、羨ましく思った次第。だけに、最後は・・・涙もろい方はハンカチ必須です。是非、劇場にお越し下さい。

蛇足:
映画でキングコングを公開する劇場は、オークランドにあるシビック・シアター。内装はそのままです。今でも、時々クラシック映画を生のオーケストラ演奏をつけて上映したりしてます。