南の猫の新西蘭雑記

日本も結構好きなのですが、根っこがこっちに深いです。

お日様の話

日本との時差はただ今、三時間。グリニッジとちょうど地球の反対側にあるニュージーランドは、世界で一番早く一日が始まるそうです。

2000年の夜明けは、新世紀の初日の出を世界の誰よりも早く、と、いうキャッチフレーズで、一番東の小さな海岸村に旅行客が押し寄せました。普段はバスもろくにない、海のきれいな静かな町が、この時だけは、お宿は満杯。キャンプ場は足の踏み場もないほどだったそうです。厳密にいうと、この国よりも、もう少し東に小さな島があって、そこが一番だそうですが。

緯度の高いせいで、夏と冬とで、かなり一日の日の長さが違います。三月に夏時間が終わると、あっという間に日が暮れるのが早くなります。ここ、オークランドは厳冬というものはありませんが、五時頃、あたりが暗くなり出すと、冬の訪れをひしひしと感じてしまいます。冬時間の唯一の利点は、時計を一時間遅らせるので、その日は少し、寝坊のできること。

反対に、夏はとにかく明るいです。十月に今度は、一時間時計を早めます。つまり、一時間早く起きなければならないので、しばらく朝が辛いです。でも、それだけの甲斐は十分あります。夜、九時くらいまで明るくなるので、ご飯を食べてから、もう一度庭仕事などできてしまいます。もちろん、散歩したり、庭でゆっくりビールを飲んだり、と、リラックスも大切。

氷も雪もないオークランドの冬を文句いったら、ばちがあたりそうですね。暖炉とワインと映画。冬はこれに限ります。って、まだまだ、これから、冬本番。